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男子ゴルフ「谷口徹」クラブの進化に追い込まれたベテランの意地スポーツ 投稿日:2018.06.13 08:00

男子ゴルフ「谷口徹」クラブの進化に追い込まれたベテランの意地

 

「ゴルフをやめたほうが楽かなと思うこともあった」
 そう語る50歳の男の目には、うっすらと涙が浮かんでいた。

 

 プロゴルファー日本一を決める国内メジャーの日本プロゴルフ選手権。谷口徹はプレーオフを制して逆転優勝を飾った。6年ぶりの優勝は、国内メジャー最年長Vの記録となり、一時、今季賞金ランク首位に。

 

 谷口は2002年、2007年と2度、賞金王となったベテラン。そして、豪快なガッツポーズと、以下のような歯に衣着せぬエピソードで直言居士として知られる。

 

●日本プロゴルフ協会に退会届(2004年)

 

 日本プロゴルフ選手権初日。荒天で競技は中止に。自身も含め、プレーした選手のスコアがノーカウントになったことにブチ切れた。「メジャー大会を謳っているのに、これではローカルプロ選手権」と発言したとも報じられた。大会終了翌日に退会届を協会に郵送した。

 

●メディアに「なんや今日の記事は」(2010年)

 

 日本プロゴルフ選手権日清カップヌードル杯3日目。会見場に入ってくるなり、こう発言。自身は首位タイに立ったのだが、前日2日目で石川遼選手が予選落ちしたため、紙面はそのことを伝えるものばかり。ちなみにこの大会を制して、ツアー通算16勝めを挙げた。

 

●ギャラリーに「出ていってほしい」(2010年)

 

 ダイヤモンドカップ最終日。同組の選手がアドレスに入ろうとしたところ、前の組で回る石川遼選手のプレーを見るためにギャラリーがフェアウエイに入ってきた。「ルールを守れないなら出ていってほしい。俺がお金(入場料)を払ってでも帰ってもらいたい」とまで発言した。

 

 2004年から2009年までの6年間、谷口の専属キャディを務めていた清水重憲氏(現在はイ・ボミの専属キャディ)が、その人柄を振り返る。

 

「谷口さんは誰に対してもはっきりと物を言う人で、人前で気を遣ったり、格好つけることはありません。素直で正直。関西弁なので、きつく聞こえることもありますし、ひるんでしまう人もいると思います。でも、谷口さんは中途半端で曲がったことが嫌いなんです」

 

 谷口のキャディをして、学んだことがある。それは「アドバイスに“迷い”があってはならないこと」。どういうことか。清水氏が続ける。

 

「ここからピンまでの距離は? と聞かれて、『100ヤードくらいです』と言うと怒られます。“くらい” という言葉は、使ってしまいがちですが、そういうあいまいな表現は絶対に許されません。キャディとしての仕事がどういうものなのかを、谷口さんには教わりました」

 

 ちなみに清水氏は、2007年に谷口が賞金王、上田桃子が賞金女王になったときに両者のキャディを務めていた。谷口と上田がオフにともに合宿を始めたのは、清水氏が“縁”といえよう。

 

 さて、谷口はなぜ、長年勝てなかったのか。長らく男子ツアーを取材しているゴルフライターの山西英希氏は、「年齢とともに衰えてきた体力的な部分と、クラブの進化が大きいでしょう」と話す。

 

 体力が落ちれば、飛距離も落ちる。また、ゴルフクラブの進化は目覚ましく、距離を出せる若手とのショット力に差があって当然だ。

 

「ただ、谷口プロにはベテランの技術力、マネジメント力があります。ティショットをどこに置けばいいのか、ピンの位置もしっかりと把握しています。一方、谷口プロは『なんで若手はいいショットを持っているのに勝てないのか』と思っているはずです」(同前)

 

 現場で冒頭の「男泣き」を見ていた山西氏は涙の理由をこう推察する。

 

「谷口プロを見ていると、ゴルフというスポーツが好きなのではなく、勝負事のゴルフが好きで、負けん気の強さでここまできたタイプだと思います。だから優勝した瞬間は、達成感がすごく大きかったのでしょう」

 

 今季からシニアツアーに参戦できるが、レギュラーツアーにこだわり続けるのも谷口の性格ゆえだろう。

 

 最後に山西氏がこんなエピソードを。

 

「谷口プロの後輩選手が、『土曜日にご飯行きますか?』と誘ったら、谷口プロから『お前が土曜日まで残ってるわけないやろ』と言われたそうです」

 

 つまり、谷口はその後輩に、予選落ちするから土曜日まで残れない、と宣告したのだ。半分、冗談。半分、本気。これぞ、谷口節である。

 

「こういう話を聞くと “口が悪い” と思う人もいますが、ゴルフにストイックで、勝利に貪欲だから、後輩とも本音でつき合うんです。じつは後輩プロの面倒見もいいんです」

 

 谷口は毎年、宮崎で合宿をおこなっている。参加を希望する後輩が引きも切らないという。

 

(週刊FLASH 2018年6月5日号)

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