
大谷翔平(写真・桑原 靖)
9月8日(日本時間9日)のシンシナティ・レッズ戦を右上腕二頭筋の炎症で欠場し、15日間の負傷者リスト(IL)に入っていたロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が、23日(日本時間24日)、本拠地ロサンゼルスでのパドレス戦で先発復帰した。打順は「2番・DH」だった。
「大谷不在のなか、ド軍は13試合を戦い、10勝3敗と大きく勝ち越しました。その間に13年連続のポストシーズン(PS)進出も、5年連続ア・リーグ西地区の優勝を決めました。
なかには『大谷がいないほうがチームは勝てるのでは』といった、辛辣な意見もあったほど。もっとも、大谷がいると極端に緊張するのか、彼の前後を打つ打者の成績が落ちるといった話はよく聞きますが……。
ただ、この日もこれまで同様に多くの観客がドジャースタジアムに集まりましたし、1回裏の初打席では、観客がスタンディングオベーションで迎えました。その光景を見ると、やはりファンから愛されているんだな、と思うし、PSに向け待望の復帰、ということを感じました」(現地記者)
待望の復帰戦は4打数1安打1四球。そして、大谷の現状を確認するうえで格好の場面となったのが、9回裏1死ランナーなし、1-4と3点ビハインドのとき。マウンド上にはサンディエゴ・パドレスの絶対的守護神のメーソン・ミラーがいた。ここまで最速168km/sのフォーシームと切れ味鋭いスライダーでナ・リーグ2位の37セーブをあげている。
「初球、162.5km/sのフォーシームをファールし、続く2球めはスライダーでと、2球で追い込まれました。そして3球めは、さらに落差の大きいスライダーで空振り三振。勝負はわずか3球と、あっけないものでした。これを見る限り、まだまだ完全復活とは言えないですね」(前出記者)
多くの野球ファンが復帰を待ち望んでいたわけだが、じつは試合前に大谷はちょっとした事件に巻き込まれていた。そのため、予想もしなかった “悪者” になってしまった。
「大谷が復帰したことで、代わりにホスエ・デポーラ外野手を、傘下3Aオクラホマシティ・コメッツに降格させたんです。デポーラはMLB屈指の超有望株として2Aからの “飛び級” で昇格していたのです。
しかも、昇格後11試合で打率.323、1本塁打、7打点、出塁率.500、長打率.581、OPS.1081と、期待に違わぬプレーを見せていました。生え抜き選手でもあり、地元ロスの人気は相当高い。
なかには『いくら大谷の代わりと言っても、ほかに降格させるべき選手がいただろう』といった意見や、『大谷の昇格はPSからでもいい』といった無茶な意見もありました。この時点で大谷は、生え抜きの有望株を降格させた “悪者” となった形です」(同)
Xでも
《大谷復帰はいいとしても、実績を残したデポーラを降格させるとは。勝ててた打線の繋がりが途切れて敗戦。好調の選手を使わなくてどうする? 》
《デポーラ降格かいw 来年のことも考えて最後まで使って欲しかったな~》
といった、疑問を呈する意見が多く投稿された。ただし、10月3日(同4日)に開幕する地区シリーズ(NLDS)でデポーラを再登録する可能性は、まだ残されている。
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