
横浜DeNAの藤浪晋太郎投手(写真・共同通信)
9月23日、各紙メディアによると、横浜DeNAの藤浪晋太郎投手が来季の構想から外れたという。これを受け、藤浪は広報を通じて「いま、お話できることはありません」とした。
藤浪は大阪桐蔭高3年時に1学年下の森友哉(現オリックス)とバッテリーを組んで甲子園春夏連覇。2012年ドラフトでは4球団競合の末、1位で阪神入団した。入団1年めの2013年から3年連続で二桁勝利をあげるなど、将来の日本のエースへの期待は高まり、この時点では同期で日ハムに入団した大谷翔平を大きくリードしていた。
ところが、その後は制球難に苦しみ、勝てないシーズンが連続する。2023年、11年めのシーズンではMLBのオークランド・アスレチックス、ボルティモア・オリオールズで活路を見出そうとするが、かつての輝きを取り戻すことはできなかった。2024年と2025年シーズンは、ともにマイナーでプレーするも復調せず。2025年7月に横浜DeNAに入団した。
160kmを超えるフォーシームに、ボールとわかっていても手を出してしまう落差の大きいスプリット。資質のすばらしさは誰もが認めるところだが、いかんせん制球難がひどすぎた。なんとか克服しようと海を渡ったが、帰国したときはさらにひどくなっていた。
「制球難から四球の多さは当然ですが、彼の場合は死球が多くなっていました。それも右打者のときに限って球が抜ける。いつしか『藤浪の抜け球は右打者の頭部にいく』というレッテルまで貼られるようになってしまったんです。そのため、対戦チームによっては9人すべて左打者を並べることもありました。
ところが、藤浪は『勝手に嫌がってくれるぶんには、好きなだけ嫌がってくださいという感じです。(左打者が並んだことで)球種の使い方が変わるなと思いましたけど、それくらいです』と、どこか他人事のように発言し、炎上しました。
藤浪は帰国後もずっと土壇場に追い込まれているわけです。でも、この発言に代表されるように、自身はそれほど深刻に考えていないように見える。そこが大きな問題だと思います」(スポーツ紙横浜DeNA担当記者)
気になるのは今後だが、はたして獲得に動く球団はあるのか。
「じつは、藤浪にとって本拠地・横浜スタジアムは、とても相性がよかった。2015年から2021年まで7連勝するなど、通算で8勝2敗。10試合以上投げた7球場で勝率8割はトップの成績です。
また、打撃に関してもそう。2013年4月28日のプロ初安打、2018年9月16日には阪神の投手としては2人めとなる満塁本塁打を放ったのも同スタジアムでした。
ただ、その相性のよさもいい方向に作用しないほど、いまの藤浪は深刻なんです。
古巣の阪神? ないですね。そもそも2022年オフにポスティングシステムでMLB移籍を志願したとき、阪神はすでに制球難に陥っていた藤浪を積極的に引き留めようとはしませんでしたから。
いま阪神は死球を食らうことが多く、そのたびに揉めている。そんな球団が、今度は死球を与えることが多い投手を迎え入れるはずがありません。イメージが悪すぎますから。
藤浪が頼りにできそうなのは、かつて『俺のところに来たら化ける』と語っていた新庄監督率いる日ハムくらいしかないでしょう」(スポーツ紙デスク)
球界を去るには、あまりにも惜しい存在なのだが、はたして……。
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