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【アジア大会トラブル】「スタッフはタイミー募集」「VIPにバナナとせんべい」…「国歌間違え」だけじゃない“お粗末”運営

スポーツ 記事投稿日:2026.09.29 16:40 最終更新日:2026.09.29 16:40

【アジア大会トラブル】「スタッフはタイミー募集」「VIPにバナナとせんべい」…「国歌間違え」だけじゃない“お粗末”運営

アジア大会の開会式がおこなわれたパロマ瑞穂スタジアム

 

「ちょっと速すぎる。ドーピングしているかと思うくらい」

 

 9月24日、競泳男子200m平泳ぎ決勝で、2分4秒83という驚異的な世界記録を叩きだした大橋信(17)は、自身の泳ぎをこう評して笑った。

 

 もちろん、大橋の記録は正真正銘のもの。19日に開幕した「第20回アジア競技大会(愛知・名古屋)」の金字塔となった。

 

 アスリートらが華々しい結果を出す中、その裏で大会運営に対し人々の不信感が募っている。ここまでトラブルが相次いでいるのだ。

 

 男子バスケットボール韓国代表が宿泊していたコンテナハウスでは、ベッドの狭さに選手から不満が噴出。さらに、洗面台の下から水漏れが発生し、チームは市内のホテルへの移動を余儀なくされた。さらに日本との決勝戦が行われた20日、試合前に練習を予定していたものの送迎バスが来ず、中止を余儀なくされた。結果的にチームは優勝したものの、大事な一戦を控えた選手たちのコンディション調整にも影響しかねない事態となった。

 

 また、18日の男子ホッケー韓国対バングラデシュ戦では、試合前に韓国ではなく北朝鮮の国歌が流れ、組織委員会は韓国側に謝罪した。

 

 問題は食事面でも起きた。テックボール競技場で供された昼食は、鶏肉3切れと麺、ブロッコリー数切れと寂しいもので、タイの選手団はたまらず、「量が少なく、栄養が取れない」という内容をSNSに投稿した。ただ、この“粗末な食事”はアジア中に拡散されて炎上したが、じつは組織委員会が提供したものではなかったことが判明した。

 

 こうした不手際を受け、組織委員会は22日に記者会見を開いて釈明し、今後も選手団の声に耳を傾けて改善するとした。

 

 ところが、明らかになっている問題は氷山の一角にすぎないという。ある大会関係者は次のように明かす。

 

「スポンサー企業など招待客向けのVIPルームには、おせんべいとクッキー、バナナ程度しか用意がありませんでした。

 

 オリンピックをはじめ、こうした国際的なスポーツの大会のVIPルームには、相応の食事やお酒が用意されることが当たり前です。本当に恥ずかしい。“史上最低”のアジア大会だと言っていいでしょうね」

 

 世界的なスポーツイベントでは、開催国として選手や来賓を迎える“おもてなし”も、大会運営の重要な要素となる。

 

 通常は、大会組織委員会から委託を受けた広告代理店が現場に入り、音頭を取る。しかし今大会は東京五輪で生じた汚職事件の影響で、大手代理店は受注を辞退した。

 

 そのため、大会運営のノウハウのない“素人”のような組織委員会が右往左往しているのだという。前出の大会関係者が続ける。

 

「今回は、組織委員会の経験不足が明らかになっています。組織委員会には、愛知県庁や名古屋市役所の多くの職員が出向しており、彼らのほとんどは、『子育て支援センターにいました』『ふだんの職場は地下鉄です』といった人たちです。これで運営するのは無理があるでしょう。

 

 また、現場では人手が足りず、大会運営を請け負っている会社が『タイミー』などの募集サイトで、スタッフを集めています。その業務は、入館パスのチェック業務やケータリングスタッフ、シャトルバスの出入り確認業務など、多岐にわたっています。

 

 さらに、組織委員会はいろいろな企業に大会運営を分離発注しています。そのなかには中国やフランスの会社もあり、現場で言葉が通じずコミュニケーションが取れないこともありました。細かいことを言えば、トラブルはきりがありません」

 

■相次ぐ問題について組織委員会に直撃すると――

 

 本誌はこれらの問題について、大会組織委員会に事実関係を問い合わせたところ、以下の回答があった。

 

・タイミーでの人材募集

 

「組織委員会が『人手不足のため、タイミーで人材を募集している』という事実はありません」

 

・愛知県などの職員の出向

 

「応援職員として、従事していただいております」

 

・VIPルームのケータリングの内容について

 

「それぞれのルームの環境に合わせてリラックスしていただけるように考え、必要なサービスをご用意しております」

 

 また、トラブルが相次いで報じられていることについて見解を求めると、次のような回答があった。

 

「国歌を取り違えて放送するなどの重大な事故が発生したことにつきまして、選手、チーム関係者、選手団など関係の皆様に、多大なるご心痛とご迷惑をおかけしたことを、心よりお詫び申し上げます。

 

 大会組織委員会としては、今回発生した事故を重く受け止め、深く反省しております。今後、再びこのような事故が発生しないよう運営してまいる所存です。引き続き、大会期間を通じて円滑な競技運営を実現できるよう努めてまいります」

 

 無事に最終日を迎えられるのか――。

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出典元: 週刊FLASH 2026年9月22日号

著者: 『FLASH』編集部

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