
3月6日、台湾戦で満塁ホームランを決めた大谷翔平。ベースを回る際には、ウインクも見せた(写真・桑原靖)
MLBではプレーオフが始まり、日本プロ野球もレギュラーシーズンが終わろうとしている。開幕前には連覇をかけた「WBC(ワールド・ベースボール・クラシック) 2026」があった。日本の悲願達成とはならなかったが、その後も侍たちにとって苦しい1年となったようだ。やはり「WBC後遺症」はあるのか……。
まずは「地球上最高の選手」であるドジャース・大谷翔平。開幕から投打の二刀流で活躍し、前半戦だけで14試合に登板し8勝をあげ、防御率は驚異的な1.79。打撃も好調だったが、後半戦は左膝の炎症や右上腕二頭筋の不安など故障が相次ぎ、9月には負傷者リスト入りした。本塁打は30本。3年連続1.0を超えていたOPSは.889に留まった。5度めのMVPは絶望的とみられている。
WBCで2試合に登板したエンゼルスの菊池雄星は、4月に左肩の炎症を発症、長期の離脱を余儀なくされた。8月下旬に復帰したものの、14試合の登板で1勝7敗の成績に終わった。
レッドソックスの吉田正尚は、8月に左太もも裏の肉離れにより戦線離脱。そのままシーズン終了まで復帰できず、プレーオフでもロースターから外れている。
オリックスの宮城大弥は、3年連続で開幕投手をつとめたものの、4月9日の試合を最後に登録抹消。左肘の手術を受けて、シーズン終了まで登板はなかった。
ロッテの種市篤暉は、4月25日の登板中に左アキレス腱断裂という大怪我を負い、残りのシーズンも登板なし。シーズン早々にエースを失ったオリックスとロッテは、シーズンを通して苦戦を強いられることになった。
先発の柱として期待されたオリックスの曽谷龍平は、6月と9月に左肘のコンディション不良で登録抹消。14試合の登板で5勝8敗に終わっている。
巨人の大勢は前半戦で32試合に登板、22ホールド、3セーブを記録。しかし、7月に右肘の張りを訴え登録抹消。現在も復帰に向けて調整中だ。
「大谷選手の場合、WBCの影響というよりは、これまで二刀流でフル回転してきたツケではないかと思います。もちろん、WBC後も順調に活躍した選手は多いものの、特に投手にとっての負担は大きく、『後遺症』はあるといわざるをえないでしょう。
普通のシーズンであれば、開幕に向けて体を仕上げていけばいいのですが、WBCは3月初旬から試合が始まるため、2月の段階でかなり仕上げておく必要があります。選手にはどうしても負担が大きくなってしまいます。また、よく言われているのは『ボールの違い』です。WBCで使用されるのはMLB仕様で、日本の公式球と比べて滑りやすく、縫い目も低い。投手は指に力を入れる必要があるため、それが肘や肩への負担になるといわれています」(スポーツライター)
次回のWBCは2030年に開催される予定。何か対策を考える必要はあるだろう。
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