
コロラド・ロッキーズの菅野智之(写真・アフロ)
162試合の長丁場だったMLBのペナントレースが終わり、舞台はポストシーズン(PS)へと移った。PSに進出したチームには、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希をはじめ、多くの日本人選手が所属しており、最大9人がプレーする可能性がある。
PSは1903年に始まったとされているが、もちろんこれだけの数の日本人選手がプレーする可能性があるのは初めてのことだ。
そうしたなか、残念ながら今回のPSには進出できなかったが、シーズンを通して活躍し、あらためて投手としての能力の高さを示したのがコロラド・ロッキーズ所属の菅野智之だった。
今季は29試合に先発し、12勝12敗、防御率5.37。昨季のボルティモア・オリオールズでの10勝10敗同様、勝敗で貯金を作れなかった。
「ロ軍本拠地のクアーズ・フィールドは標高1マイル(約1600m)の地点にあるため、ボールがよく飛ぶ “打者天国” の球場と呼ばれています。加えてチームは2023年から今季まで4年連続100敗以上という成績です。その “最弱球団” にあって12勝したことは、一定の評価を下されています」(現地記者)
菅野とロ軍の契約は今季までの1年契約で今オフにはFAとなる。チームの勝ち頭でもあることから、本来なら再契約の話となるところだが、そうはいかないらしい。
「マイナスの評価は、好不調の波が激しかったことです。シーズンの序盤は素晴らしいものでした。緩急自在の投球で打たせて取る投球に徹し、相手を翻弄。7月を終わって10勝4敗と、最多勝争いにもからんでいました。
ところが、8月に入ると成績は急降下。9月とあわせて合計で2勝8敗、被本塁打13、防御率6.48と大きく崩れてしまったのです。しかも36歳という年齢からか、球威不足に映り、どうやら『これ以上の伸びしろは難しい』とロ軍に判断されてしまったようです。
来季の先発ローテーションは、若手中心で組み替えていくようです」(前出記者)
先発ローテーション再編の裏には、ロ軍同様、2023年から3年連続で100敗以上していたシカゴ・ホワイトソックスの存在があることは間違いない。今季、ホ軍は先発ローテーションを若手中心に変え、PS進出という大躍進を遂げているからだ。
では、気になる菅野の去就はどうなるのか。
「勝ち負けで貯金が作れないこと、年齢的にベテランということもあり、獲得に動く球団はないと見られます。もし獲得する球団があるとすれば、今季の年俸510万ドル(約8億円)から、半分以下の大幅減俸でもない限り、契約は難しいでしょう。
そこで注目されるのは古巣・巨人への復帰です」(スポーツ紙巨人担当記者)
MLBから巨人への復帰となれば、上原浩治氏を思い出すが「少々、意味あいが違います」と巨人担当記者は続ける。
「上原は2018年に巨人への復帰を果たしましたが、シーズン中に43歳となり、0勝5敗と残念ながら戦力とはなりませんでした。翌年も2軍暮らしが続き、シーズン途中での引退となりました。どちらかといえば、巨人での功労者であるし、『最後は巨人で』の意味あいもあったと思います。
でも、菅野の場合は違う。来季はまだ37歳ですからね。十分戦力になります。
また、今季の巨人の先発陣は非常によくやったと言えますが、リーダーと呼べる存在がいなかった。年齢的には田中将大や則本昂大が当てはまりますが、“外様” であり、つねに1軍にいるわけではなかった。でも、菅野なら十分その役割をこなせますし、大きな戦力となることは間違いありません」
菅野は現在NPBで136勝、MLBで22勝と日米通算158勝となっている。名球会入りの条件である200勝までは、あと42勝。日本でプレーすれば十分に届く数字だが、はたして菅野の決断は。
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