
大谷翔平
チーム史上、そしてMLBナ・リーグとしても初のワールドシリーズ(WS)3連覇に向け、ロサンゼルス・ドジャースが動き出した。10月3日(日本時間4日)に開幕する地区シリーズでド軍が相対するのは、アトランタ・ブレーブスに決まった。
今季のレギュラーシーズンではド軍が1勝5敗と苦手にしている相手だ。それだけにシーズン終了後からここに至るまでの調整期間は重要だったが、幸いなことにけがで離脱するのは、リリーフで勝利に貢献してきたブレーク・トライネンくらい。腰の違和感から負傷者リスト(IL)入りしていた剛腕エドガルド・エンリケス、内外野をこなすユーティリティプレーヤーの金慧成(キム・ヘソン)もメンバー入りとなった。
一方、日本人選手は大活躍を遂げている。
「160kmオーバーのフォーシームにスプリット、さらに自在に操れるほどにまで持ってきたスライダーを武器に、いまや佐々木朗希はブルペン陣のエース的存在にまでなりました。復活の最大の要因は、“球種バレ”を防いでいるグローブの大きさ。シーズン中、次第に大きくなるグローブはSNS上でも話題になりましたが、それくらいわかりやすく肥大化させたことは、佐々木の精神的な支えにもなったのでしょう。
山本由伸も絶好調です。たまに試合中盤でポンと長打を打たれることもありますが、心配されるのはそれくらい。隙のない投球で、現地でも期待値が日に日に上がっているとか。チームでひとりだけ先発ローテーションを守り、リーグ3位の防御率で着地しました」(スポーツ紙記者)
そんななか、やはり気になるのは大谷翔平だろう。シーズン終盤にILから復帰しても、本調子からはほど遠かったからだ。本塁打は8月18日の30号を最後に40日間、出場した試合では18試合、86打席なしと苦しんでいたのだ。
「復帰後、本調子ではなかった理由として、こちらでは『IL入りさせるのが遅かった』と言われています。9月2日(同3日)のセントルイス・カージナルス戦で彼の状態は明らかにおかしく、4三振を喫しました。その翌日にIL入りさせていたら、もっと長く休めたし、余裕を持って復帰できたというのです。その首脳陣の判断が悔やまれる、といった報道がされています」(現地記者)
復帰後、最終盤の5試合に出場した大谷だったが、21打数5安打、0本塁打、打点1、打率.238と低調。三振が8と多かったことも気になる。
ただし、シーズン終了後の調整期間で、大谷もただ黙って過ごしてきたわけではない。9月29日(同30日)にド軍公式Xが更新され、《Locked in for October.》というメッセージとともに動画がアップされた。「10月に向けて本気モード」といった意味合いのこの言葉だが、投稿では大谷が野外でフリーバッティングをおこなう姿が映っていた。
「大谷がシーズン中に外でバッティングすることは珍しく、これまでほとんどありません。今季はおそらく4回めですが、その行為こそが現在の調子を物語り、『ルーティンを変えてでも、何かを変えたい』と思っている証拠でしょう」(現地記者)
もっとも、「屋外でバッティングすることは、悪いことではない」とこの記者は続ける。
「大谷が前回、野外でのフリーバッティングをおこなったのは、5月11日(同12日)のことだったと思います。ここまで大谷は40試合で打率.241と調子に乗れていませんでした。本塁打も10試合、46打席ノーアーチが続いていたのです。
そこで、気分転換の意味も込めて屋外練習を取り入れたのだと思いますが、これがよかった。翌日には今季第7号を放っていますから」
昨季のミルウォーキー・ブルーワーズとの優勝決定シリーズの最中にも、大谷はド軍に移籍してから初の野外でのフリー打撃をおこない、周囲を驚かせた。結果、投げてはブ軍の強力打線を7回途中無失点、10奪三振の快投。打っては超特大を含め3本塁打。この活躍でチームはワールドシリーズに進出し、連覇を果たしている。
今回の大谷の“異変”について、ド軍のデーブ・ロバーツ監督は地元メディアのインタビューで「彼(大谷)がこれをやるときは、たいてい、うまくいくんだよ」と語っているほどだ。“第2のショータイム”が幕を開ける条件はそろったようだ。
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