
キリンカップで優勝した森保ジャパン(写真・桑原 靖)
サッカー日本代表「サムライブルー」が10月5日、東京・MUFGスタジアム(国立競技場)でおこなわれたキリンカップ決勝でニュージーランドを2-1で破り、15年ぶりの優勝を果たした。
この勝利で、北中米W杯後のテストマッチ4連戦は、PK戦勝利を含め、4連勝となった。また、2018年に日本代表監督に就任した森保一氏にとっては国内最後の試合であり、有終の美を飾ったことになる。
この4試合を、『ワールドサッカーグラフィック』元編集長の中山淳氏に総括してもらった。
「北中米W杯後、最初の試合となったウルグアイ戦から3戦めのエクアドル戦までは勝負にこだわったため、新戦力のテストが多くできなかった印象です。勝つには勝ちましたが、相手もかなり強敵だったので仕方ないことだと思います。
ただ、最後のニュージーランドだけは、最初の3チームより実力的に劣る部分があったため、2027年1月開幕のアジアカップに向け、いいテストができました。それは、これまで長く使い続けた3-4-2-1(以下3バック)から4-2-3-1(以下4バック)へのシステム変更です。
3バックは、もう2年以上使っていますから、相手国も対策を練ってくるわけです。当然、アジアカップでも同様で、相手は引きながら5バックなどで対応してくることが予想されます。そこで4バックを使って相手を崩すことを最終戦でできたことは収穫だったと言えます。今後、すべての試合で4バックを使うかどうかはわかりませんが、戦術的なオプションを試せたことはアジア大会につながります」
一方で新戦力の話となると、中山氏の表情もやや曇る。
「今回は4連戦ということもあり、多くの選手を呼びましたが、これといった有望株の選手が見つからなかったことは非常に残念です。
たとえば、初戦のウルグアイ戦で先制ゴールを決めた右ウイングバックの松木玖生(くりゅう)、ボランチで兄・佐野海舟と組んだ弟・航大は期待が高かったのですが、その後は途中出場に限られ、多くの出場時間を与えられませんでした。
ほかの新たに選ばれた選手たちも同様に起用されていたことから、森保監督は、あくまでもサブと考えていると思いますね。
ハッキリ言って、北中米W杯の主力に割って入る新たな選手は、DFラインの統率と1対1に強さを見せた瀬古歩夢くらいでしょう。彼はDFでの序列が上がり、今後はレギュラーの第一候補です。
しかし、森保監督の選手起用を見る限り、次のアジアカップでは、北中米W杯組が中心となるのは間違いないでしょうね」
試合後の会見では「満員のスタンドを見たときに込み上げてくるものはありました。本当に涙が込み上げてきて、もう少しで泣きそうになっていた」と語った森保氏。
「また国立競技場に戻ってくる可能性はあるのか?」との問いには「(監督業は)おそらく続ける予定なので、国立でまた試合をさせていただくかもしれません」と含みを持たせる発言となった。
はたして、森保氏の進退は——。
![Smart FLASH[光文社週刊誌]](https://smart-flash.jp/wp-content/themes/original/img/common/logo.png)







