
柿谷曜一朗(写真・共同通信)
2024年シーズン限りで現役を引退した元日本代表の柿谷曜一朗は、まさに「天才アタッカー」として知られた存在だ。しかし、そのキャリアは決して平たんではなかった。これまで遅刻癖などの「素行不良」が原因でチームを追放されるといった、どん底も味わったことをテレビ番組などで明かしてきた。
しかし、「徳島ヴォルティス」の当時監督だった美濃部直彦やチームメイトたちの熱い支えが彼を救い、日本代表として這い上がり、2014年には「2014FIFAワールドカップブラジル大会」のピッチにも立った。そして現在は解説者として新たな才能を開花させ、メディア関係者の間から絶賛されている。
「その分析力が広く知れ渡るきっかけとなったのが『FIFAワールドカップ2026北中米大会』の解説でした。現役時代は“天才・感覚派”のイメージが強かったのですが、マイクの前に立つと一変。柿谷さんは試合の流れを、引いた視線から冷静沈着に読み解く姿に、視聴者の間で『わかりやすい』と大きな話題を呼んだのです。コメントへの評価はうなぎ登りで、直近の日本代表戦の4連戦をフジテレビ、日本テレビ、TBS、テレビ朝日という民放4局の中継で解説を務める異例の“4局制覇”を達成しています。さらに、愛知・名古屋アジア大会での『TBSアスリートアンバサダー』に就任するなど、まさに引っ張りだこです。
戦術を言語化する力がずば抜けており、テレビ局も『お宝解説者』として重用しています」(スポーツ紙記者)
2026年10月3日放送『裏垢ウララカ』(ABEMA)にゲスト出演した際には、解説をおこなう上で気をつけていることを明かした。
「番組で柿谷さんは、結果論や表面的な戦術論だけを語るのではなく、『選手がその判断や動きに至った前後の背景などを丁寧に説明すること』を意識していると話しました。テレビのボードで磁石を動かす解説についても、『磁石を1個動かした時に全員止まっているなんて、実際のピッチではあり得ない。その前のプレーでダッシュしたから、次のダッシュが8割だったという背景まで説明してあげないと選手がかわいそう』と熱弁していました。
単なる外野からの批判や教科書通りの解説ではなく、選手の心理や肉体的な限界にまで踏み込むからこそ、視聴者も納得できるのだと思います。ピッチと同じ目線に立ち、選手の痛みを分かち合おうとする姿勢が、柿谷さんならではの言葉を生み出しています」(同前)
サッカー界の新たな名解説者の誕生から目が離せない。
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