
不振が続く大谷翔平(写真・アフロ)
「たかが一敗、されど一敗」にならなければいいと願うドジャースファンは、多いことだろう。
10月5日(日本時間)、ナ・リーグ地区シリーズ(NLDS)第2戦で、西地区王者のロサンゼルス・ドジャースは東地区王者の戦でアトランタ・ブレーブスに2対3で敗れ、対戦成績は1勝1敗となった。
ド軍にとっては、ホーム2連戦で当然連勝を狙っていただけに痛い敗戦となったが、MLB公式サイト『MLB.com』はさらに“痛い”データを掲載している。
地区シリーズは5戦3勝でおこなわれるが、現行の「本拠地2戦、敵地2戦、本拠地1戦」では、敵地で1勝1敗としてから本拠地で第3、4戦を迎えたチームが、49回のうち30回(61%)でシリーズを制していると、過去のデータを紹介しているのだ。つまり、あくまで統計上はブレーブスが有利ということになる。
「ポストシーズン(PS)の試合となると、ホームの声援がそれまでとは段違いの激しいものになるので、ビジターの選手にはかなりのプレッシャーがかかるといいます。その圧に屈することなく勝てば士気が上がるのは当然のことです。そして次の試合はホームなので、勝つ確率が上がるのは必然かもしれません」(現地記者)
また、「ド軍にとってはさらなる難題が待ち受けている」と続ける。
「それはド軍にしてみれば、顔も見たくない “天敵”クリス・セール投手が第3戦、ブ軍の本拠地トゥルーイスト・パークで待ち構えているからです。左のスリークォーターから繰り出されるフォーシームは160km超え、スライダーは左打者にとっては魔球にもたとえられます。
8月27日(同28日)、トゥルーイスト・パークでおこなわれた一戦では、山本由伸に投げ勝っただけでなく、9回5安打完封、11奪三振とド軍ナインは手も足も出ませんでした。大谷翔平もこの試合では4打数ノーヒット、2三振を完ぺきに封じ込まれています」
そのセールが中4日と、万全な状態で登板するわけだが、ド軍の難題はそれだけにとどまらないのだ。
「ド軍はここまで2試合戦って、5点、2点と計7点あげていますが、すべてホームランによる得点なんです。ようするにタイムリーが一本もないわけです。それにはさまざまな要因がありますが、デーブ・ロバーツ監督がPSの戦い方をしていないからです。
たとえばランナーを得点圏に進めるのは短期決戦では不可欠の作戦です。クリーンアップの打者にバントをさせることもしばしばある。でもロバーツ監督はやりません。
ブ軍との第2戦、1-2と1点ビハインドの5回裏、ド軍はノーアウト一、二塁と逆転のチャンスを掴みました。ここでバッターは3番ウイル・スミス捕手ですが、3回裏でも二死、一、二塁の場面で三振するなどPSではノーヒットでした。調子の上がらないスミスに対しロバーツ監督のサインはバントではなく強行。結局浅いライトフライで進塁打にもなりませんでした。
たとえばバントで送って二、三塁となっていれば、後続の打者も『犠牲フライでもいい』ともっと楽な気持ちで打席に入れたはず。それこそが短期決戦では効果的な作戦です。セールからは本塁打が期待できないだけに、緻密な作戦を取らなければ得点は期待できません。
しかし、ここまでのロバーツ監督はベンチに座って見ているだけ。試合後の会見では自分の無策を棚に上げ、『ショウヘイはボール球を追いかけすぎている』と的外れなことを言うわけです」
ここまでド軍は「選手の能力だけで勝ってきた」とよく言われてきたが、第3戦こそは指揮官の采配に期待したいところだが……。
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