
引退試合に登板した阪神の岩貞祐太投手(写真・共同通信)
10月6日の阪神-広島戦は、阪神2013年ドラフト1位で13年のプロ生活を全うした岩貞祐太投手の引退試合となった。1点リードの七回、現役最後の対戦打者となったのが広島の末包昇大外野手。最後は豪快な空振りで三振となり、岩貞のプロ野球は終わった。
「この末包選手が、試合後に自身のInstagramのストーリーズを更新。岩貞選手が“サダ梅バッテリー”と呼ばれた同期入団の恋女房、梅野隆太郎捕手とともにマウンドにいる画像とともに《岩貞選手 13年間という長い現役生活の最後の打者になれたことを誇りに思います。本当にお疲れ様でした》とメッセージ。多くのファンが感動したと反応しています」(スポーツ紙記者)
Xでは
《引退試合!岩貞投手のためにも、真剣勝負してくれた末包ありがとう》
《カープ末包選手の配慮があったことはもちろんだけど岩貞まだまだ投げられると思わせる良い球だった》
と三振を絶賛するポストが投稿された。翌日7日の広島戦には、こちらも引退を表明している阪神の西勇輝投手が先発登板。先頭打者を内野ゴロに討ち取った後、2番、3番を連続三振。2回の先頭となった4番、坂倉省吾選手を三振に打ち取り、見事に有終の美を飾った。
「2日続けて引退投手が登板、最後は三振で締めて終わるという展開が続き、ファンは大喜びです。一方で、真剣勝負なんだから簡単に三振するなという意見も多く、一部で物議を醸しているようです」(前出・記者)
シーズンは終盤で、チームの順位も確定済み。個人成績はあるものの、無理に一発を狙うところでもなければ、三振で終わっても問題ないだろう。しかしこれが最終戦で順位確定などの大接戦だと、話は変わってくる。
「今回の阪神と広島の場合は、阪神が“ぶっちぎり”で優勝。末包選手も坂倉選手もしっかりバットも振っていました。逆に、ここで一発打つと“空気読め”といった批判も起こる。選手たちには、そのような声もおり込み済みでしょう」(同前)
かつて“引退試合クラッシャー”と呼ばれた、元横浜、巨人の村田修一選手は2007年、広島のエース、佐々岡真司投手の引退試合で本塁打王を決める36号をぶち込み、2010年には矢野燿大選手の引退試合で矢野選手がマスクを被る直前に逆転サヨナラ3ランをぶち込んだ。しかし、これも真剣勝負の結果だ。
「今回の場合は三振することでファンが大喜びしているので、“興行”として大成功。特に阪神はチームも優勝、功労者の引退試合も大盛り上がりと幸せなシーズンだったんじゃないでしょうか」(前出・記者)
長かったペナントレースも幸せな結末を迎え、ここからはCS、日本シリーズと負けられない戦いが続く。阪神はこの盛り上がりを力に変えるのだろうか。
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