動画配信サービス『Lemino』と総合格闘技団体『修斗』による大会シリーズ「Lemino修斗.9」(@Lemino_officialのXより)
10月19日、NTTドコモが提供する動画配信サービス『Lemino』と総合格闘技団体『修斗』による大会シリーズ「Lemino修斗.9」が後楽園ホールでおこなわれた。第3試合のライト級・杉本静弥vs鈴木尊の試合で、チョークを極められた杉本選手が窮地を脱するために取った“奇策”の失神フェイント(落ちたフリ)が、物議をかもしている。
「この試合の1ラウンドで、杉本選手は伊藤選手に胴をロックされたスタンディングの状態から、1分29秒、バックチョーク(リアネイキッドチョーク)を極められます。杉本選手は立ったままチョークを解こうと、後ろ手でもがきますが、技のセットをし直した伊藤選手の腕が喉元に食い込み、絶体絶命の窮地に……。後ろに手を回して抵抗していた杉本選手でしたが、数秒後に、両腕がだらりと前に落ちます。
この杉本選手の様子に、Leminoの配信で試合を実況していたアナウンサーも『前腕部、両腕だらり〜っ! スタンディングで失神?』と語ったほどでした。それを見た伊藤選手は、杉本選手が失神したと思い、チョークを解きますが、直後に、これは杉本選手の失神フェイントだったことが判明。最大の窮地を脱した杉本選手は、そのまま試合を続け、最終的に3ラウンド判定で逆転勝ちしています。
この試合はLeminoの公式YouTubeでもフル動画が公開されているほか、LeminoのX公式アカウントも試合のショート動画をアップ。公式Xは《杉本静弥選手が見せた、スタンディング状態からの失神フェイントは必見!》とポストしましたが、この動画がSNSで広まると、杉本選手の“失神フェイント”に批判的な声が多くあがる状況となっています」(格闘技ライター)
杉本の失神フェイントに対して、Xではこんな声があがっている。
《意識を失ったフリで絞め技を抜ける行為は本当に意識を失った選手への解除を遅らせる風潮につながりかねません 危険を察して技を解く判断を逆手に取る行為です》
《本件に是非はあれど格闘技の安全性、と言う意味では確実に後退したと考える。今後、これを見た現役選手達はより強く、落とし壊しにかかる事でしょうよ》
《これは審判がクソすぎる。選手はこれをやっても審判がとめればよかったはず。あの状況からの復活はありえない。ほんと次から死人が出るぞ》
「こうした声を受けてか、当の杉本選手は10月20日、自身がチョークを極められている写真とともにXを更新。《皆様こんちは杉本です。色々思う事はあると思いますが、応援してくれた方々ありがとうございます。そしてよく思われてない方に関しましてはすみません。》と、批判的な声に対しては謝罪。その上で、《でもこうして賛否両論ある中で無名の自分の名前をあげもらえて嬉しいです。もっと頑張ります》とポストしました。
また、対戦相手の鈴木選手も、試合後の杉本選手とのツーショットとともに《無事にケージから降りれたことに感謝。今回の試合で様々なことを学びました。杉本選手、ありがとうございました。》と投稿しています。両者の間にしこりがなさそうなのは救いですが、“落ちたフリ”に対するルール整備は急務となるかもしれませんね」(同前)
落ちたフリは是か否か──。杉本の“奇策”は、今後の総合格闘技シーンに大きな課題を残したといえそうだ。
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