
森保監督(写真・桑原 靖)
サッカーのアジア杯サウジアラビア大会(2027年1月7日〜2月5日)の開催が危ぶまれている。中東情勢の悪化によるものだが、最近でもサウジアラビア主導の連合軍とイエメンの親イラン武装組織フーシ派の激突が頻繁に起こっている。すでにスポーツへの影響が出始めている。
自動車のF1やWRC(世界ラリー選手権)も代替開催や中止に追い込まれ、11月にはトライアスロンの世界大会が中東各地でおこなわれる予定だが、『トライアスロンジャパン』(旧・日本トライアスロン連合)は、選手を派遣しないことを決定した。
サッカーも例外ではない。アジアサッカー連盟は、現時点でアジア杯の開催について延期も含めて検討しており、11月にタイ・バンコクで開催される理事会で決定する見通しとなっている。
「一部メディアでは、代替国開催の可能性を報じましたが、どうやらサウジアラビアが納得しなかったようです。
というのも、2034年のW杯は、サウジアラビアで開催されることが決定しています。2027年のアジア杯は、W杯に向けて格好のシミュレーションになりますし、サウジアラビアの国威のアピールの場にしたいようです。
中東以外でアジアカップがおこなわれれば安全面ではいいのですが、やはり時期的に考えて間に合わないのでしょう。なんとか予定どおりの開催を目指していますが、中東情勢次第。もし悪化して延期となれば、2028年1月の開催が有力と言われています」(スポーツ紙記者)
延期は日本代表にどのような影響を及ぼすのか。
「メンバー選出のうえでは、1年延期は有利に動くでしょう。じつは絶対的エース・上田綺世の足底筋膜の断裂は意外と重傷で、アジア杯に間に合わないのでないか、と言われています。DF冨安健洋のふくらはぎの負傷も思った以上で、長期の欠場が続き、いまだに復帰できていません。
そして、なによりも心配なのが、左ハムストリングのケガで北中米W杯を棒に振ったMF三笘薫です。現在も英・ブライトンで復帰できずにいます。
ファビアン・ハーツラー監督は『11月中旬の国際試合期間中での復帰を目指している』と語っていますが、まだ練習の強度はそれほど上がっておらず、不透明な部分は多い。もし日本代表がベストメンバーを組むなら、延期は好都合でしょう」(サッカーライター)
ただ、「森保一監督との契約を考えれば、問題が山積です」と続ける。
「日本サッカー協会と森保監督の契約は、結果がどうであれ、アジア杯までとなっています。アジア杯が延期となっても契約の延長は考えられず、11月にシンガポールで開催される国際大会でのブラジル、パラグアイとの一戦が最後となるでしょう。
いちばんの問題は、バトンタッチを受けた大岩剛監督ですね。大岩監督は、U-23日本代表監督も務めています。もし延期となって2028年1月に開催となると、ほぼ同時期にロス五輪の予選を兼ねたU-23アジアカップの監督も務めることになります。まったく違うメンバーをほぼ同時並行で考えるのは現実的ではありません」
総合的に考えても、やはり日本にとって、アジアカップは通常どおり、2027年1月開催がよさそうだ。
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