
川村友斗(写真・時事通信)
10月25日、プロ野球日本一を決める「SMBC日本シリーズ2026」第2戦が横浜スタジアムでおこなわれ、2日続けて延長戦にもつれ込む接戦となった。福岡ソフトバンクホークスが横浜DeNAに競り勝ち、開幕2連勝。この試合を制する立役者となったのが、試合終盤8回から途中出場した川村友斗だ。
レギュラーシーズンでは昨季も今季も「本塁打0」の川村が、10回表、日本シリーズ初打席でバックスクリーンへ勝ち越しのホームランを放ち、チームを勝利へと導いた。Xには
《去年有鈎骨を骨折してずっと打撃に響いてたから今回のホームランは本当に嬉しいし育成時代から応援してるこそ涙が》
《シーズン一度もHR打たず9月末には登録抹消になっていた育成出身、川村友斗が延長追加弾でソフトバンクを救う》
など感激する声が見られる。
川村は、エリート街道を歩んできた選手ではない。2021年の育成ドラフト2位でソフトバンクホークスに入団。3年目となる2024年3月、打撃力を評価され、一軍の試合に出場できる支配下選手登録となり、同年にプロ初安打や初の猛打賞を記録した。
2025年シーズンはケガによる長期離脱を経験するも、2026年シーズンには一軍へ復帰し、打撃でチームのパ・リーグ連覇に貢献した。
スポーツ記者は、川村の素顔をこう語る。
「とにかく真面目で練習熱心な姿勢に定評があります。試合前の早出練習や終わってからの居残り練習でも、自分が納得するまで徹底的にスイングを重ねています。派手さのない地味な練習にも真剣に向き合う姿は、若手はもちろんベテラン勢からも一目置かれており、首脳陣からも高く評価されています」
川村の持ち味は、プレーや練習態度だけにとどまらない。一軍のベンチにいるときは常に誰よりも大きな声を出し、チーム全体を明るく盛り上げるムードメーカーとしても欠かせない存在となっている。
「野球は個人成績も大切ですが、日本シリーズのような短期決戦では、ベンチの雰囲気やチームのまとまりが勝敗を分けます。川村選手は出番がないときでも、仲間がヒットを打てば笑顔で出迎え、ピンチの場面では声を張り上げて応援しています。その姿が、チーム全体の大きな勢いになっています」(前出・スポーツ記者)
育成から着実にステップアップしてきた川村友斗。熱いプレーと声出しでチームを引っ張り、日本一への鍵を握る存在となっている。次の試合の活躍にも注目したい。
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