
小林美駒
デビュー4年めの21歳、小林美駒騎手(美浦・鈴木伸尋きゅう舎)が存在感を示している。
10月24日は東京競馬場で騎乗。第7レースの一般戦(3歳以上1勝クラス、ダート1600m)では、5番人気のグロリアスを最後方から4コーナーで大外に持ち出し、追い込んで2着に。そしてメインの第11レース、アルテミスS(GⅢ・芝1600m)では、10番人気のローズサルーテに騎乗。これも直線で大外から追い込んで2着に導いた。
翌日の10月25日は新潟競馬場へ移動。第2レースの2歳未勝利戦(ダート1800m)では、1番人気エコロヴァルドに騎乗し、直線で豪快に追い込んで勝利。第7レースの一般戦(3歳以上1勝クラス、芝2000m)では、6番人気のワダツミに騎乗。今度は最内からラチ沿いをスルスルと抜け出して、見事1着となった。
Xには
《コバミクは覚醒しつつある。しっかりと追える騎手に少しずつではあるが変わってきたな》
《小林美駒、もう“女性騎手の中では~”とかいうのが失礼なレベルに達してる》
など、その騎乗ぶりを評価する声が多数。“アンカツ”こと安藤勝己・元騎手も、アルテミスSの騎乗ぶりに《逃げイメージのコバミクやけど追えるわ》と、その多彩な手腕に賛辞を送っている。
小林騎手は、今年JRAで43勝。JRA女性騎手の年間最多勝利は、今村聖奈がデビュー1年めの2022年にあげた51勝だが、それに「あと8勝」に迫っている。
「コバミクこと小林騎手は2023年にデビュー。1年めは10勝、2年めは19勝、3年めは37勝と順調に勝ち鞍を伸ばし、4年めの今年、大きな飛躍を遂げています。
大きな注目を集めたのが、6月の函館記念でした。10番人気のファウストラーゼンに騎乗すると、向こう正面から思い切りのいいマクりを見せて、初の重賞制覇を果たしました。直線では夢中に追うあまり、外側へ斜行したとして、本人も謝罪。ただ、それまで6戦連続二ケタ着順の乗り難しい馬を勝たせたのは見事でした」(競馬ライター)
今年は騎乗ぶりが大きく変化してきたという。
「以前は、女性騎手・見習騎手の減量特典を生かして、思い切りのいい逃げを打ってそのまま逃げ切るというのが勝ちパターンでしたが、最近は追い込んでくることが多くなりました。あれだけ力強く追える女性騎手は、なかなかいませんよ。
今年の勝率は10.8%。騎手で勝率が10%を超えるのはトップクラスです。1番人気での勝率は42.9%で、信頼度も高い。完全にひと皮むけたといえるでしょう」(同前)
アルテミスSで2着となったローズサルーテの次走は、12月のGⅠ・阪神JF。同馬を管理する松永康利調教師は、次走も小林が騎乗すると明言している。小林はこれまでGⅠレースに騎乗したことがなく、これが初騎乗になりそうだ。
目覚ましい活躍を見せる小林。次はどんなレースを見せてくれるのか。
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