
吉田優利(写真・AP/アフロ)
LPGAツアー(米女子ツアー)「BMW女子選手権」(韓国・パインビーチ ゴルフリンクス ウエストコース)の最終日が10月25日におこなわれ、吉田優利が通算17アンダーで初優勝を飾った。優勝賞金35万2500ドル(約5500万円)を獲得した。
最終日、首位から4打差2位でスタートした吉田は、出だしの2番で幸先よくイーグルを奪ってリズムをつかむ。すると5番から7番まで連続バーディを奪い、早くも単独トップに躍り出た。
その後も首位を狙う韓国勢につけ入る隙を与えず、“スーパー台風”30号による悪天候もものともしなかった。
これで今シーズンの日本勢の優勝は、山下美夢有(みゆう/2勝)、桑木志帆(メジャー1勝)、西村優菜(1勝)に続き、4人め5勝となった。このうち桑木、西村、そして吉田は初優勝を飾ったことになる。
「もはやLPGAツアーで日本人女子選手が優勝しても驚かなくなるほど、いまの日本女子勢は充実しています。
2025年シーズンは、32試合のうち7試合で日本人選手が優勝しました。2026年シーズンも29試合中5試合で日本人が優勝しているわけです」
これでLPGAツアーにおける日本人優勝者は27人となり、通算72勝。年々、優勝者数は増えている。
「1977年、樋口久子さんが全米女子プロに優勝して、初めてメジャーを制したわけですが、次は2019年全米女子の渋野日向子まで待たなければいけなかったのです。
ところが、渋野の優勝が合図だったかのように、それまでまったく勝てなかったメジャーで、次々と結果が出始めました。笹生優花(全米女子・2021年&24年)、古江彩佳(エビアン選手権・2024年)、西郷真央(シェブロン選手権・2025年)、山下美夢有(全英女子・2025年)、桑木志帆(全英女子・2026年)と、次々と頂点に立っているんです。
日本人選手は体格に恵まれない分、小技などのアプローチを徹底的に磨いていることも勝機につながっているようですが、ここまでメジャーに勝てるようになったのは、やはりメンタルでしょう。各自、メンタルコーチをつけていますし、『メジャーだから』と構えることがなくなったことが、いちばんだと思いますね」(ゴルフライター)
吉田はこの優勝で、世界ランキングが84位から47位へとランクアップ。今後は2勝め、さらにはメジャー制覇も視野に入れてプレーすることになるだろう。
ところで、吉田が優勝を飾った同日の夜、「吉田家」にとっては忘れられない出来事が起こった。今季、JLPGAツアー(日本女子プロツアー)で2勝をあげている妹の鈴(りん)が、日本シリーズ第2戦で始球式を務めたのだ。153cmの小柄な体を使っての渾身の一球は、残念ながらキャッチャーも捕れない大暴投となったが、集まった3万3000人以上の観客から盛大な拍手を受けていた。
2026年10月25日は、姉妹で輝きを放った一日となった。
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