
上林誠知(写真・時事通信)
10月27日、9月に国内FA権を獲得した中日ドラゴンズの上林誠知(うえばやし せいじ)が、権利を行使するか慎重に考えていることを明かした。ナゴヤ球場での秋季練習後にメディア取材に応じた上林は、すぐ結論を出すわけではないと答えたようだ。
すでに球団とは話し合いをしており、来シーズン以降も大切な戦力として高く評価され、さらに、来季から指揮を執る工藤公康新監督からも残留を要請されたという。
Xには
《上林さんFAはしないでください。来年は毎試合、あなたの名前が上位打線にいて活躍する試合を観たいです。》
《まじで上林くん中日ドラゴンズに残ってください 走塁も守備も打撃も頼りたくなる存在!!!》
《工藤監督と“頂点”を目指してほしいな。ドラゴンズには、“頂点”を知っている上林選手の存在が必要だと思うよ。》
などの声が見受けられる。
上林は今季、苦難のシーズンを過ごした。開幕を目前に控えた3月17日のオープン戦で右膝裏の靭帯の部分断裂という重傷を負った。しかし、膝関節の動く範囲を広げるトレーニングやランニングなどのリハビリを経て、7月14日の二軍戦で実戦復帰を果たし、8月13日に一軍の舞台へと戻ってきた。
スポーツ紙記者は、上林のプレースタイルと球団からの評価についてこう解説する。
「上林選手は『走る・打つ・守る』のバランスが取れた外野手です。狙った方向へきれいに球を打ち返す技術と、ピンチの場面でチームを救う確実な守備には定評があります。大事な局面でヒットを打てる頼もしさもあり、チームへの貢献度も高い。チームやファンが『来季もぜひ残ってほしい』と願うのは当然でしょう」
上林のプロ野球人生を語るうえで外せないのが、来季から中日を率いる工藤新監督の存在だ。上林は、福岡ソフトバンクホークス時代、工藤監督のもとでプレーした経験がある。10月8日の「中日新聞Web」によれば、「最初に世に出して使い続けてくれた方」と感謝の言葉も口にしている。
「FA権はプロ生活で何度も使えるものではありません。年齢やこれまでのキャリアを考えると、他球団が自分をどう評価しているのか知りたいと思うのは自然なことです。
一方で、球団からの引き止めに加え、来季から指揮を執る恩師からの『残ってほしい』という強い言葉も重く響いているはずです。自分の市場価値を試したいという思いと、恩師への感謝の気持ちの間で、いままさに悩んでいるのでしょう」(同)
ケガからの復活を遂げた上林が、来シーズンどこのユニホームを着てプレーするのか。その決断に注目が集まっている――。
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