
島田麻央(写真・共同通信)
10月30日(日本時間31日)におこなわれるフィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズの第2戦、『スケートカナダ』に出場する島田麻央に注目が集まっている。
試合に先立ち、29日(同30日)におこなわれた公式練習では、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)と4回転トゥーループの大技2本を着氷するなど、練習から圧巻の動きを見せている。
島田は世界ジュニア選手権4連覇、ジュニアグランプリファイナル4連覇と、数々の偉業を達成してきた。2022年から4シーズンにわたってジュニアクラスで無敗を維持し、公式戦39連勝を記録。ジュニア時代は、まさに敵なしの状態だった。
その勢いでミラノ・コルティナ五輪でもメダルが期待されたが、思わぬ“高い壁”が立ち塞がった。
「年齢の壁です。フィギュアスケートの場合は、五輪前年の7月1日時点で、17歳以上でなければ出場できないのです。ミラノ・コルティナ五輪で銅メダルを獲得した中井亜美と、島田は同級生なんですが、島田は規定よりわずか4カ月遅く生まれたために、出場できませんでした。
実力的には『島田が上』と言われていたんですが、規定により出場できないことを問われると『ぜんぜん、残念とは思っていないんです。まだまだ実力が足りていないので、出られる年(2030年)の五輪で代表に選んでいただけるように、これからも変わらずにがんばっていきたいです』と、気丈に語っていた姿が忘れられません。
『まお』の名前の由来となっている浅田真央さんも、年齢制限によって、実力的には世界一といわれた2006年のトリノ五輪に出ることはできませんでした。名前とともに、2人の運命を感じさせます」(スポーツライター)
島田は前出のように、さまざまな難易度の高いジャンプを次々に決め、しかも年齢とともに“魅せる”演技にも成長の跡を見せている。2030年のフランスアルプスで開催される予定の第26回冬季オリンピック「アルプス2030」では、有力な金メダル候補と見られているが……。
「ミラノ・コルティナ五輪で銅メダルを獲得した中井は、GPシリーズ開幕を告げるフランス大会で3位からの逆転優勝を果たすなど、彼女も強力なライバルになっていくことは間違いありません。
ほかにも欧州勢や韓国、中国にも有力な選手はいます。ただ、日本にとってもっとも脅威になるのは、ロシア勢なんです」(同前)
ロシアは、ウクライナ侵攻にともなう制裁をあらゆる競技団体が受け、長く世界の舞台から締め出されていた。ミラノ・コルティナ冬季五輪では、個人の中立選手(AIN)として、女子はアデリア・ペトロシャンだけが出場を認められている。
「ところが、6月におこなわれた国際スケート連盟(ISU)総会で、ロシア・ベラルーシ選手の国際大会復帰の許可が下りたのです。これで、女子フィギュアの国際舞台での勢力図が変わるとみられているんです。というよりも、元に戻るといったほうが正確かもしれません。そのぐらいロシアの選手層は、もともと厚かったのです。
日本では4回転のジャンプは、島田ら限られた選手しかまだ成功していませんが、ロシアでは『無名の選手でも飛べる』と言われるほどです。当然、島田にとっても強力なライバルになることは間違いありません」(同前)
浅田真央は“年齢の壁”によって2006年トリノ五輪出場がかなわず、2010年大会ではキム・ヨナの後塵を拝した。島田麻央も“年齢の壁”によって2026年ミラノ・コルティナ五輪出場がかなわなかった。4年後、ロシア勢の後塵を拝する結果にならないとよいが……。
![Smart FLASH[光文社週刊誌]](https://smart-flash.jp/wp-content/themes/original/img/common/logo.png)







