
山下美夢有(写真・AP/アフロ)
日本女子ゴルフ勢の世界での勢いが止まらない。LPGAツアー(米女子ツアー)『BMW女子選手権』(韓国・パインビーチ ゴルフリンクス ウエストコース)の最終日が10月25日におこなわれ、吉田優利が通算17アンダーで初優勝を飾った。獲得優勝賞金は、35万2,500ドル(約5,500万円)だった。
これで今シーズンの日本勢の優勝は、山下美夢有(2勝)、桑木志帆(メジャー1勝)、西村優菜(1勝)に続き、4人め5勝となった。このうち桑木、西村、そして吉田は、初優勝を飾ったことになる。
「もはやLPGAツアーで日本人女子選手が優勝しても驚かなくなったし、それほどいまの日本女子勢は充実しています。しかも、その勢いは今年に限ったことではないのです。
ここ3年間で開催されたメジャー15試合で、2024年『全米女子』で笹生優花が優勝したのを皮切りに、日本女子勢はじつに5勝を挙げているのです。これまでLPGAをリードしてきた韓国勢は3勝、米国勢もネリー・コルダの3勝であることを考えれば、日本が世界の勢力図に加わったと言えるでしょう。
日本勢の台頭が顕著となったのは、2025年からでした。開幕戦で竹田麗央が8位に入ると、その後トップ10入りは当たり前のようになっていきました。7月のメジャー大会『アムンディ・エビアン選手権』で残念ながら途切れましたが、連続トップ10入りは17試合連続と、とんでもない記録を作ったのです。
結局、全32試合トップ10入りを逃した試合は、先の『エビアン選手権』と『アニカ・ドリブン by ゲインブリッジ at ペリカン』の2試合だけでした。要するに毎試合、誰かしら日本勢が必ずといっていいほど優勝争いに絡んだということなんです。これこそが日本女子勢の躍進の証拠です」(ゴルフライター)
この成績を米・AP通信は日本女子ゴルフの『黄金時代』と評し、特集を組んだ。迎えた2026年シーズンも快進撃は続いた。
「AP通信の報道の翌週には、今度は山下が『メイバンク選手権』で2年連続優勝し、今季はこれで3勝めです。同一シーズンで3回以上優勝した岡本綾子さん(4勝・1987年、3勝・1998年)と宮里藍さん(5勝・2010年)に次ぐ、3人めの快挙でした。連覇については、岡本さんが記録した1988年『サンディエゴ 稲盛クラシック』で達成されて以来、38年ぶりの偉業ということになります。
また、通算勝利数は17勝の岡本さん、9勝の宮里さん、7勝の畑岡奈紗に次ぐ4番めの5勝ですが、山下はまだ2シーズンめですからね。岡本さんの記録にどこまで迫るか、期待しかありません」(前出ライター)
今回の優勝でLPGAでのポイントランキングは2ランク上げてネリー・コルダに次ぐ2位に浮上。獲得賞金は45万ドル(約7,100万円)を加算し、今季通算320万3,653ドル(約5億500万円)で3位となっている。
山下が主戦場をアメリカに移してからわずか2年。もはやLPGAの“顔”となっていることは間違いない。
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