「やり切った感覚です。選手寿命は延びているので半年後、1年後も十分やれる自信はある。ただ、大会前に決めていた」
W杯日本代表・長谷部誠(34)が、 日本代表からの引退を表明した。本田圭佑(32)も同様に、日本代表からの引退を明かしている。
では、その他の選手は、今後どうするのか。
岡崎慎司(32)も年齢を考えれば、最後のW杯となる公算が大きい。
「ただ本人は、代表にプライドを持っているし、まだ未練がある。そのため、できるだけ長く海外でプレーし、いつ代表に呼ばれても大丈夫なように備えたいと。もっとも、次のカタールW杯となると36歳。そこまではさすがに厳しい」(サッカーライター)
一方、今大会で自信を取り戻したのが香川真司(29)だ。
「西野監督になって、“自分の居場所” と認識していたトップ下でプレーしただけに、復活の兆しが見えた。ドルトムントでは新シーズンに新監督を迎えることもあり、心機一転、ブンデス王者を目指すことから始まるだろう」(同前)
W杯は世界最大の祭典であると同時に、選手の見本市とも呼ばれる。その意味でもっとも得したのが、司令塔として活躍した柴崎岳(26)だ。
2021年6月までスペインのヘタフェと契約しているが、価値が急騰していることから、チームは好条件のオファーが届けば、移籍を容認する構え。
「今年度の年俸は約1億円といわれるなか、移籍が実現すれば年俸は一気に3〜4倍が見込まれる。まだ若く、移籍金が20億円となっても不思議ではない。
ほかにも高評価を得ているのが鹿島の昌子源。25歳という年齢、年俸が7000万円と格安のため、もし移籍となれば、年俸が倍以上になることは間違いない」(サッカー専門誌記者)
逆に活躍しながらも損をしたのが大迫勇也(28)と乾貴士(30)だ。ともに、W杯前に移籍の契約がすんでいたため、活躍しても新年俸に反映されない。
「大迫は3年契約の年俸2億円、乾は3年契約の年俸2億5000万円。もしW杯後に契約していたら、年俸は倍以上になっていた」(同前)
4年周期は微妙な間隔で、W杯直後に20代後半の選手を中心にチームを作ると、本番まで持たないこともある。
「大会後に代表から外れるのが、年齢的にいっても長谷部誠、本田、岡崎あたり。川島永嗣は35歳とベテランですが、GKは息の長いポジションなので、選ばれる可能性があります。
また、今回はっきりしたのは、今後は柴崎中心のチームになっていくということ。それほど彼は、今大会で価値を上げました。また、大迫、香川、乾も残るでしょう。主将は経験値からいっても吉田麻也が有力。
ただ新戦力となれば、直前の落選組を含め、これといった名前が挙がってこない。久保建英? Jリーグでも主戦場はJ3で、J1となればまだ見劣りする。短期間で入るためには、バルセロナに復帰し、急成長するしかない。ただ現状、それも難しいように感じます」(サッカージャーナリスト・岩本義弘氏)
W杯が終わっても、西野ジャパンの放つ熱気が冷めることはない。
(週刊FLASH 2018年7月17日号)