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高校野球「日米スカウト」が推す逸材は小園海斗に藤原恭大…
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2018.08.09 06:00 最終更新日:2018.08.09 06:00
8月5日に開幕した第100回の夏の全国高校野球選手権大会。史上最多の56校が、3代目の深紅の大優勝旗を懸けて熱戦を繰り広げる。そんな記念大会の「裏見どころ」をお届けします!
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■注目度の高い3人
日米スカウトの今大会注目度No.1は、小園海斗遊撃手(報徳学園)だ。プロ球界最年長スカウト、広島の苑田聡彦氏は、丸佳浩のようなタイプと絶賛する。
「広角に打てるし、バットに乗せて運べるので飛距離も出る。守備も一歩めのスタートがいい。球際にも強いし、肩、走力も申し分ない」
フィラデルフィア・フィリーズの大慈彌功・環太平洋担当部長は身体能力の高さに注目。
「外野の芝生エリア付近の深い守備位置は、強靱な脚力と強肩の証し。最近のメジャーは、肩と脚力のある選手を重視する傾向がある。今大会いちばんメジャーに近い選手」
続いては、中学時代に小園とは枚方ボーイズのチームメイトだった藤原恭大外野手(大阪桐蔭)。
「野球センスが抜群。打撃もしなやかで、率を残せるタイプ。なにより、プロ向きの気迫が素晴らしい」(苑田氏)
「打撃力が高く、選球眼もいい。50メートル5.7秒の俊足と鉄砲肩も魅力」(大慈彌氏)
“二刀流” の根尾昂(大阪桐蔭)も高評価。
「打撃面に弱点は見当たらない。スイングもプロ並みに速い。ただ、将来は投手としてより、ショートを守らせたい。2、3年後の成長が楽しみ」(パ・リーグスカウト)
「広角へ打ち分ける積極的な打撃が魅力だが、それ以上に将来メジャーで、全162試合を戦い抜くだけの体力とパワーがある」(大慈彌氏)
以上が、日米スカウトが注目する今大会のビッグ3だ。
■大器を予感させる逸材
大器を予感させる球児はほかにもいる。父親がコンゴ人のハーフ、万波中正外野手(横浜)は、桁外れのパワーが魅力。
「投げては140キロ台後半、打ってはバックスクリーン直撃弾。甲子園で好成績を収めたら、ドラフト3位以内に入る」(前出、パ・スカウト)
林晃汰三塁手(智辯和歌山)は、左右に一発を狙える長距離砲。野村佑希投手(花咲徳栄)は内野手も兼任。だが、スカウト陣は打撃力に高い将来性を見出す。
U-18日本代表候補の吉田輝星投手(金足農)は、今大会No.1の呼び声。打者との駆け引きに加え、フィールディングもいい。楽天の則本昴大タイプ。
190センチの長身からMAX145キロを投げ下ろす大型右腕・渡邉勇太朗投手(浦和学院)も、大化けしそうな予感だ。
(週刊FLASH 2018年8月21・28日合併号)