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大谷翔平「監督のわがまま采配」で消える「二刀流の夢」

スポーツ 投稿日:2018.09.12 06:00FLASH編集部

大谷翔平「監督のわがまま采配」で消える「二刀流の夢」

写真:ZUMA Press/アフロ

 

「チームは低迷していたし、肘の心配もある。今年はDHに専念させて無理に投げさせる必要はない、といった声も多かった」(スポーツ紙デスク)

 

 9月3日(日本時間)、エンゼルスは同地区首位のアストロズにゲーム差を離され、ワイルドカードによるプレーオフ進出も絶望的。それでもこの日、大谷翔平(24)はなぜかアストロズ戦の先発を務めた。

 

 

 現地米国人記者が、その疑問を解き明かす。

 

「右肘にPRP注射をしたのが6月8日。エンゼルスでは、大谷のような160キロを投げるピッチャーが今回の治療を受けたケースがなく、治療後の安静、リハビリでどのような効果が出たかのデータが欲しかった。ソーシア監督はそのために登板させたのです」

 

 言い換えれば、大谷の右腕は、“人体実験” されていたようなもの。アストロズ戦は2回1/3、投球数は49球と予定より少なかったが、腰の張りもあり、降板。

 

 この時点で中6日での次回登板が予定されていたが、その後判明した肘の状態は最悪だった。

 

 9月6日のMRI検査で、右肘靱帯に新たな損傷が見つかった。医師からは再建手術、いわゆる「トミー・ジョン手術」をすすめられている。ソーシア監督に壊されたようなものだ。

 

 同監督への疑念はまだある。本誌は大谷の初登板初勝利の際、スプリットの投げすぎに警鐘を鳴らした。スプリットは空振りが取れる球だが、肘に大きな負担がかかり、メジャーでは “デス・ピッチ(死の球)” と呼ばれる。

 

 その球をソーシア監督は大谷に多投させた。というのも、メジャーでは、捕手が投手に送るサインを監督が出しているのだ。デス・ピッチの投げすぎで肘は悲鳴を上げ、加えて早すぎた復帰登板によって手術が必要になってしまったのだ。   

 

 もっとも、「エンゼルスには手術を喜ぶ関係者もいる」と、現地記者は続ける。

 

二刀流をやりたいのはあくまでも大谷本人だけ。チーム内では、いつかは一本でという意見が圧倒的。その意味で、手術は打者専念のいいきっかけにできる」

 

 それほど打者・大谷の評価は急上昇している。9月7日には、日本人メジャー新人選手としてトップの19号本塁打を放った。

 

 手術をすれば、投手なら1年以上復帰できないが、打者でDHなら、シーズンオフの10月に手術しても2019年の開幕には間に合うとみられる。エンゼルスのわがままで、大谷の夢、日本人の夢が潰されかねない。
(週刊FLASH 2018年9月25日号)

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