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飯伏幸太が新日本プロレスの魅力を語る「闘っていて楽しい」
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2018.10.13 11:00 最終更新日:2018.10.13 11:00
新日本プロレス(通称・新日)の勢いが止まらない。低迷期といわれた10年前からV字回復を果たし、2018年は同社最高売り上げを20年ぶりに更新する見込みだ。
会場には “プ女子” と呼ばれる女性ファンも詰めかけ、チケットは入手困難。リングでは新たなプロレスムーブメントが起きている。その熱狂の要因とは?
2018年、新日本プロレス・夏の最強戦士決定戦「G1クライマックス」で棚橋弘至に敗れたものの、準優勝に輝いた飯伏幸太(36)。彼が初めて、新日本の存在にふれたのは小学校5年生のとき。
「僕は『ドラゴンボール』のアニメが観たかったんですけど、チャンネル権を持つ2歳上の兄が、借りてきた『新日本プロレス対WAR』のビデオを再生し始めて。
それを観た僕は、子供心に『これぞリアルなドラゴンボールじゃないか!』と思っちゃったんですよね。
そこからプロレスを観始めて、2カ月後には自分の中で『これが俺の仕事になるな』と確信しました」
そんな飯伏は、初志貫徹でプロレスラーとなり、類い稀な身体能力とルックスで、女性人気も高い選手になった。DDTプロレスの所属選手として2009年に新日本初参戦。
2013年からは業界初となるDDTと新日本の2団体所属を経て、現在は、「プロレスそのものの追究のために」フリーの立場で新日本に参戦中だ。
いまの新日本のブレイクに繫がる変化を、飯伏は感じていた。
「僕がファンだったころと比べると、2010年、2011年ぐらいから、明らかに会場に女性と子供が増えてきているのがわかりました。いまは選手が入場する段階から、完全に会場の空気が出来上がっている。
おかげで僕らもノっていけるし、試合でもすべてを出せる。あと新日本の選手は皆、闘っていて楽しいですね。やはり他団体の選手にはない厳しさや空気感を持っていますね」
最後に、新日本で飯伏が目指す今後の目標を聞いた。
「個人的にはIWGPヘビー、インターコンチ(無差別級)、G1優勝。この3つですが、自分はプロレスを観たことのない層に向けてプロレスをやっているつもり。僕の試合を入口に、プロレスファンが増えてくれればいいなと。そこは今後も変わらないです」
いぶしこうた
1982年5月21日生まれ 鹿児島県出身 181センチ93キロ 一度は成田空港で働くも、幼少期からの夢を捨てきれず、2004年7月にDDT後楽園ホール大会でプロレスデビュー。超人的な身体能力を武器に、DDTではKO-D無差別級、新日本ではIWGPジュニアヘビー級などの王座を獲得。現在は「飯伏プロレス研究所」所属として活動
(週刊FLASH 2018年10月2日号)