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ドラ1怪童伝「上茶谷大河」はラミレス監督の物真似が得意
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2018.11.01 11:01 最終更新日:2018.11.01 11:01
平成最後のドラフト会議で1位指名を受けた12選手は、正真正銘の野球エリートたちだ。そんな彼らは野球小僧時代から優秀だった。「大卒・社会人ドラ1」たちの「怪童伝説」を完全紹介する!
●上茶谷大河(東洋大→DeNA)
甲斐野と同じ釜の飯を食った上茶谷大河投手(22)は、天才型が多いなかで、努力型。
「初優勝が懸かった一戦で抑えの登板を命じると、『口から心臓が飛び出しそう』と、弱音を吐きながらも優勝投手に輝いた。200人ぐらいの選手を見てきたが、いちばん努力した子。
ラミレス監督のものまねは得意中の得意。入団会見でせえよと言ってます(笑)」(京都レッドベアーボーイズ・甲斐省三監督)
今春1試合20奪三振の東都新記録を樹立した「東都の奪三振王」。
●辰己涼介(立命大→楽天)
外れ1位にしては異例の4球団から指名が競合した辰己涼介外野手(21)も、少年時代から野球センスの塊だった。
「小4ながら、小6の速球派投手の球を余裕で長打にしていた。15年近く指導しているが、彼を超える選手は見たことがない。
6年のときは投手はもちろん、捕手やショートをやったり、どこの守備も器用にこなしていた」(大淀ボーイズ・東野秀樹監督)
3年連続で大学日本代表のアマ球界No.1外野手。遠投120メートルの強肩も魅力。
●甲斐野央(東洋大→ソフトバンク)
大学球界最速159キロをマークした甲斐野央投手(21)は、小6時に大器の片鱗を覗かせる。
「ある日、私とキャッチボールをしていると、突然すごい球を投げるようになった。球威、重み、伸びがすごかった」(父親・甲斐野有生さん)
「元ロッテの黒木知宏投手が書いたピッチング理論や変化球の本を一生懸命に読んでました」(中1時の担任・橋尾誠先生)
大学日本代表では抑えとして大活躍。工藤公康監督は即戦力で期待。
●清水昇(國學院大→ヤクルト)
清水昇投手(22)の制球力は、小学生時代から折紙付き。
「小1から野球を始めて、くじけることなく黙々と練習についてきた頑張り屋。大事な試合になるほど強みを発揮する実戦向き。癖のないきれいなフォームで、制球もよかった」(ジュニアヤンガース・宇田川進代表)
少年野球でバッテリーを組んだのはヤクルト・秋吉亮の弟。“燕魂”は強い。
●高橋優貴(八戸学院大→巨人)
高橋優貴投手(21)は、小中通じて控え投手という異例の経歴。本人が述懐する。
「小学生の時、地元のひたちなか市内では知られた存在も、茨城県レベルでは無名投手でした。中学生の時もごく普通の投手で、高校入学前の最速は120キロ前後。でも、地肩だけは他の選手より強かったです」
最多勝投手の西武・多和田が持つ北東北大学リーグ通算奪三振記録を更新。
●松本航(日体大→西武)
松本航投手(21)は、今夏の日米大学野球で三振を奪い、一躍注目を浴びる。
「小さいころから柔らかい投げ方を身につけて、いまだに故障をしたことがない。指導者の方が、ほかの選手にお手本にするよう絶賛してくれた」(祖父・瀧野正敏氏)
高卒野手の競合を尻目に、西武は「155キロ右腕」の一本釣りに成功。体力も十分。姉はバスケ、妹はバレーボールの選手というスポーツ一家。父も元高校球児で息子を指導。
●近本光司(大阪ガス→阪神)
近本光司外野手(23)も、小学生時からセンス抜群。
「柔らかなリストを生かして広角に打ち、ミート力にも長けていた。性格面は、物怖じせず研究熱心」(淡路市立学習小学校・織田裕行校長)
「小2のときに野球を始めました。本人が投手はイヤだと、外野や内野を守っていましたね(笑)」(母・近本美晴さん)
都市対抗野球MVPの俊足外野手。小柄な体格ながらパンチ力も備える。
最高峰の舞台で生き残るのは誰だ。
(週刊FLASH 2018年11月13日号)