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マラソン小鴨由水、五輪への道「毎日8kg背負って32kmラン」

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2018.11.22 06:00 最終更新日:2018.11.22 06:00

マラソン小鴨由水、五輪への道「毎日8kg背負って32kmラン」

 

「悪質タックル」「奈良判定」が流行語大賞にノミネートされるなど、体育会パワハラが世間を賑わせた2018年。しかし、ひと昔前には、体育会は「理不尽」が日常だった。

 

 今と昔は何が違うのか。理不尽な体育会出身の小鴨(現・松永)由水氏(46)を訪ねた。

 

 

 1992年のバルセロナ五輪で女子マラソンを走った小鴨氏は、兵庫県立明石南高校時代、毎日32キロ走った。

 

「学校まで片道約6キロ。教科書やノート、制服、着替えを入れて7キロから8キロになるリュックを背負って走る。学校に着いてグラウンドを5キロ。放課後はロードを中心に15キロ。雨の日も関係なく、ほぼ毎日続けました。

 

 それでも800メートルのタイムが中学時代と変わらず、気落ちして、公園のベンチで深夜までボーッと過ごしたことも。でも毎日走るうちに、持久力と、上下動の少ないフォームが身につきました」

 

 社会人2年めの1992年。大阪国際女子マラソンを2時間26分26秒で優勝。五輪代表に選ばれた。

 

「もっと効率のいい練習方法はあると思います。ただ、誰かに強いられたわけではなく、ひたすら信じて走っていた努力は、無駄ではなかった」

 

(週刊FLASH 2018年11月13日号)

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