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マラソン新星・服部勇馬、優勝しても「陸上は楽しくない」スポーツ 2018.12.07

 

 12月2日におこなわれた「福岡国際マラソン」で、トヨタ自動車の服部勇馬(25)が、日本歴代8位の2時間7分27秒で優勝した。日本人の優勝は、2004年以来、14年ぶりの快挙。熾烈な争いが繰り広げられている東京五輪のマラソン代表において、有力候補として名乗りを上げた格好だ。

 

 2年前の12月、本誌は「箱根駅伝」の企画で服部にインタビューをしていた。その際には、意外な本音をこぼしていた。

 

 

 服部は、弟の弾馬(23・トーエネック)とともに、エースとして東洋大学を箱根駅伝優勝へと導いた。陸上兄弟として有名だが、もともと2人とも、陸上がやりたかったわけではない。

 

「僕はサッカーがやりたくて、弾馬は卓球がやりたかった。僕は新潟県の田舎の出身なんですが(新潟県十日町市)、中学にサッカー部がなかったんです。クラブチームに行くことも考えたんですが、遠かったこともあって。

 

 父が十種競技をしていたので、僕も陸上を始めました。母がクロスカントリースキーをやっていたので、ふたりとも持久系のスポーツですね。

 

 もし中学にサッカー部があったら、確実にサッカーをやっていたと思うので、いまとはちょっと違っていたかな。

 

 家に卓球台があって、よく卓球をやっていました。それで弾馬は卓球部に入りたかったんですが、親に『卓球部だけはやめてくれ』と言われて、仕方なく陸上部に入りました(笑)」

 

 意外にも、2人とも陸上を始めたのは、仕方なく……といった感じだ。陸上部に入部後も、その気持ちは変わらなかった。

 

「いまもそうですけど、楽しさを感じることは、あまりないというか……。結果が出たときは楽しかったなとは思いますけど、いまも9割以上は、楽しいと思わないで練習しています。

 

『なんで陸上やってるのかな』って、ふと思うときもありますし、心の底から陸上が好きだとは思わないです(笑)。できれば、いまもサッカーやりたいって思いますね」

 

 サッカーへの未練がありありだった服部。東洋大学卒業後、実業団・トヨタ自動車で競技を続けた理由については、こう話していた。

 

「大学を卒業して実業団に入ったら、マラソンで勝負したいと思っていました。トヨタは日本のなかでも非常に大きい企業で、日本の模範とされる企業でもある。

 

 自分には、まだ人間性や教養や知識が全然不足しているな、と思っていたので、どちらかというと、競技というより、教養や知識の幅を広めたり、人間性を高めたいと思って、トヨタへの入社を決めました」

 

 トヨタ入社後、ランナーとしても人間としても成長した。マラソンは4度めの挑戦で、見事、結果を出した。過去3度のマラソン挑戦は、すべて35km以降で失速していたが、今回は違った。35~40kmの通過タイムは、14分40秒。日本記録保持者の大迫傑がレースで取り入れた「ネガティブスプリット」(レース後半にペースを上げること)でも強さを見せた。

 

 その力の裏には、こんなレースに対するイメージがあったのかもしれない。

 

「勝ったときや、いい走りをしたときのイメージをあまり追い求めたくないんです。どちらかというと、悔しい思いはいつまでも取っておいて、よかったものは捨てていくイメージで練習をしています」

 

 今回の結果で、東京五輪の代表選考会「マラソン・グランド・チャンピオンシップ」への出場権を獲得。

 

「東京五輪にマラソンで出場したいという思いはあります」

 

 そうはっきりと答えた夢は、少しずつ、服部に近づきつつある。

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