スポーツスポーツ

NGT48西村菜那子「箱根駅伝は監督力を見てください!」

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2018.12.30 06:00 最終更新日:2018.12.30 06:00

NGT48西村菜那子「箱根駅伝は監督力を見てください!」

 

「今回の関東学生連合はひと味違う気がするんですよね」

 

 95回めを迎える「箱根駅伝」。5連覇がかかる青山学院大が大本命だが、意外な見どころを挙げたのが、「駅伝に詳しすぎるアイドル」のNGT・西村菜那子さん(21)だ。

 

 

 西村さんは、選手の記録会などにも足を運び、箱根の5区を(ほぼ歩きで)走破したほどのマニアぶり。過去には青山学院大の原晋監督(51)との対談もおこなっている。

 

 彼女が挙げた「関東学生連合」とは、予選会で落選した大学の選手たちで編成されるオープン参加チーム。下位に沈むことも多いが……。

 

「指揮を執る麗澤大の山川達也監督(34)は、青山学院大・原監督と同じ中京大出身。指導法も通じる部分があるといわれています。

 

 2008年に原監督が関東学連選抜(関東学生連合の前身)を4位に導いたことがあるので、今回もかなり期待をしているんです。

 

 一緒に選ばれた国川恭朗選手(3年)とともに大きな収穫を得て、次回は絶対に麗澤大として出場してほしいです」

 

「監督マニア」を自負する西村さん。今いちばんの憧れは東海大の両角速監督(52)だ。

 

 以前は西村さんの地元・長野県の佐久長聖高校の駅伝部監督を務めていた。佐久長聖高は高校駅伝の強豪校。多くの箱根ランナーの母校だ。

 

「両角監督が就任した、1995年当時の駅伝部は弱かった。でも、たった3年で全国高校駅伝に出場させたんです。土地以外に何も用意されていなかったので、トラックを自分で運転して、起伏のあるクロスカントリーのコースを造った。

 

 そういう監督の努力があって、マラソン日本記録保持者の大迫傑さんのような選手が数多く生まれたんだと思います」

 

 その両角監督は、12月10日におこなわれた「箱根駅伝監督トークバトル」で、今大会の目標に優勝を掲げた。

 

「箱根で最大限の力を発揮できるような練習を積んできたので、次は1位」と語った両角監督。前哨戦の出雲駅伝で3位、全日本大学駅伝で2位だが、自信を覗かせた。

 

 その東海大を強く意識しているのが、前哨戦を連勝で飾った青山学院大・原監督だ。

 

「就任15年めで歴代トップチームに仕上がったのは事実。インフルエンザなど、体調管理という基本的な部分がクリアできれば、それなりの結果が出るだろう」と自校を分析。

 

「両角監督、恋してる? (選手と一緒に走って)10キロ以上痩せてさらに男前になったけど、不純な動機があるのでは」と“口撃”も見せた。

 

 ほかにも西村さんが、「東洋大の酒井俊幸監督(42)はミステリアスな顔に似合わず、かなり怖い檄を飛ばす」と話すように、「監督力」に注目だ。

 

 さて、西村さんに優勝予想をしてもらうと、「期待込み」で前回6位の法政大とのこと。

 

「法政大は、前回5区区間賞の青木涼真選手と坂東悠汰選手の安定感が抜群です。坪田智夫監督(41)は、5区、6区(3年生の佐藤敏也選手が前回区間3位)と『山』の起用法もうまい。4区に入る時点で5位以内であれば、優勝の可能性はあると思います」

 

 加えて、西村さんの推し選手には、拓殖大のワークナー・デレセ選手の名も挙がった。

 

「前回の箱根駅伝、2区で並走していた山梨学院大のドミニク・ニャイロ選手(4年)と手が当たってしまった。陸上競技ではよくあることなのに、デレセ選手は走りながら謝ったんです。史上初の留学生キャプテンの彼ですが、そういった人間性があるからこその抜擢なんですよ」

 

 最後に、マニアックな知識も披露してくれた。

 

「東海大のユニホームは、2017年からTの文字が襷に見えるデザインで、格段におしゃれです。中央大のユニホームには、Cの文字が黄色く縁取られているものがあります。それは、チームの中でもエース級の選手だけが着ることができる、価値あるもの。そのあたりもチェックしてほしいですね」

 

【西村菜那子の推し選手】

 

<法政大>

 

◯坂東悠汰(4年生)
 身長190センチの体で力強く走る。5000メートルはチーム最速、1万メートルも28分台で、前回はエース区間の2区を走った。
「今季は終盤に調子が上がってきています」(西村さん)

 

◯青木涼真(3年)
「青木選手は山登りに強い。今回も5区が有力ですが、花の2区に選ばれる可能性もなきにしもあらずです」(西村さん)
 3年生ながら政大の鍵を握る選手。

 

<拓殖大>

 

◯ワークナー・デレセ(4年生)
 過去3回連続で2区起用。
「留学生選手の相乗効果で、ほかの部員も速くなったチームがあると聞きました。デレセ選手も存分に力を発揮してほしいです」(西村さん)

 

<順天堂大>

 

◯塩尻和也(4年)
 今回の箱根で唯一、リオ五輪を経験している。
「陸上界のドラフト1位といっていい選手。どこまで爆走してくれるか楽しみです!」(西村さん)

 

にしむらななこ
 1997年8月11日生まれ 長野県出身 NGT48チームNIIIメンバー。2018年の「AKB48 53rdシングル世界選抜総選挙」で43位に輝き、総選挙前に掲げた公約どおりに「箱根駅伝の5区」を走破。12月30日に開催される「富士山女子駅伝」の番組公式応援アイドルも務める

 

(2019年1月1、8、15日合併号)

続きを見る

今、あなたにおすすめの記事

スポーツ一覧をもっと見る