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父が語った「貴景勝」灘高→東大あきらめて大関獲りスポーツ 2019.03.13

父が語った「貴景勝」灘高→東大あきらめて大関獲り

小学生時代。左から父・一哉さん、貴景勝、母・純子さん

 

 三月場所で、ひときわ大きな歓声を浴びているのが、大関昇進が懸かる貴景勝(22)。

 

「やることはやった。あとは気持ちや精神的な勝負が大事。自分なりに最高の準備をし、あとはやるだけです」(貴景勝)

 

 だが、ここに至るまでの道のりは、平坦なものではなかった。近年、力士の大型化が進み、貴景勝は体重こそ169キロと幕内の平均を5キロほど上回っているが、身長は175センチと10センチほど下回っている。

 

 

 そのため怪我は日常茶飯事で、それを補うためには猛稽古しかなかった。それは幼少期も同様で、そのときの相手は、父・一哉さんだった。時には「鬼」と化したという、一哉さんが当時を振り返った。

 

「私が空手をやっていたので、5歳から本格的に稽古をさせました。極真会館では負けなしだったんです。最後に負けたのが、いろんな流派が集まる大会。

 

 息子は圧倒的に勝っていましたが、判定で負けにされてしまった。『判定のある競技はイヤだ』となって、それならと、私も一緒にやめました(笑)」

 

 このころ、貴景勝が通っていた兵庫県西宮市の仁川学院小学校は、医者の子供が多く通う私立の名門校だった。

 

「近所に灘中があるので、灘中、灘高東大に行かそうと思って、勉強はかなりさせました。家内が教えていて、毎晩深夜1時ごろまでやっていましたね。

 

 でも、空手を教えていたときに、この子の身体能力、闘争心などを考えると、いい大学に入れるだけではもったいないと思った。それで、空手をやめたあとに興味を持った相撲に熱を入れたわけです。

 

 でも、家内は勉強のほうで頑張ってほしかったようです。相撲は頭からガンガン当たるので、それもイヤがっていました(笑)」

 

 一哉さんには、一貫した教育方針があった。

 

「3歳までは、なにをしても怒らなかった。その年齢を過ぎると、もののよし悪しがわかるようになるので、悪いことをしたときは怒りました。

 

 相撲をやるからには、目指したのは当然、全国1位。小5か小6のとき、格下相手に不甲斐ない相撲を取った。それで、牛丼屋の駐車場だったと思いますが、鉄拳を見舞いました。

 

 でも、厳しく育てるのと虐待とはまったく違います。息子がいいことをしたときは、しっかり褒めてきましたから」

 

 厳しさは食事にも及んだ。

 

「450グラムのハンバーグ3枚と、牛丼特盛3杯とか報道されますが、あれは違うんです。稽古場から自宅までは車で1時間くらいかかった。栄養は稽古後すぐに取らないといけないので、仕方なく帰宅途中に食べさせていただけ。

 

 毎日そうやっていたように報道され、家内も怒っていましたよ(笑)。ふだんは家内が料理し、肉を1キロ食べさせていたんですから」

 

 厳しい指導は貴景勝も納得して、父についていった。

 

「私が教えたというより、本人が自分の才能と努力で頑張った。投げ出したら、指導をやめるつもりでした。ただ、やると言って頑張っている以上は、親が伸ばしてやらないといけませんからね」

 

 最後に一哉さんは、息子の意外な素顔を明かしてくれた。

 

「あの子の好みの女性は、鼻の大きい人。浅田舞さんや堀田茜さんが好みのはず。それと年上好み。私がガッキー(新垣結衣)が好きと言ったとき、真矢ミキさんが好きと言ってましたから。普通は逆でしょ(笑)」

 

 大関獲りを狙う息子は、家族の期待を背負い、突いて押しまくる! 

 


(週刊FLASH 2019年3月26日号)

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