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イチロー、振り子打法の誕生に田尾安志のアドバイス
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2019.03.17 16:00 最終更新日:2019.03.17 16:00
3月20日、7年ぶりにイチローが日本で開幕を迎える。45歳、プロ28年めになった彼について、「安打製造機」田尾安志氏(65)に取材した。
イチロー少年は、小学校の卒業文集に「田尾選手みたいになりたい」と記した。象徴的な “ルーティン” も憧れの田尾安志氏を真似して始めている。
「初めて会ったのは、イチローのプロ2年めのキャンプでした」と田尾氏は述懐する。
「僕はあのころ、キャンプ取材に行くと、バッティングピッチャーをやることがあった。それで、まだ二軍で活躍しだしたころのイチロー相手にピッチャー役を買って出たんです。
そのとき、『いまのスイングでは体のパワーがボールに伝わりにくい』と教えたら、神妙な感じで聞いていた。それから少したったあとには、その欠点を克服できる振り子打法になっていましたね」
その後、自身のテレビ番組でもイチローと共演した。
「そのとき、前屈をしてもらったら、めちゃくちゃ体が硬かった。彼がよく打席に入る前に屈伸や柔軟体操をするのは、体が硬いのを意識して始めたんだと思います。
ルーティンに関しても話したことがあって、僕の場合は上体の前傾を矯正したり、グリップの位置を固定するための作業だった。それを聞いて彼は、『なるほど。僕もそうかもしれませんね』と言っていました」
45歳での日本凱旋には、エールを送る。
「僕はできる限り長くやってもらいたい。お茶でいうところの “最後の渋み” までしっかり出しきってほしい」
(週刊FLASH 2019年3月26日号)