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田口壮が語る「イチロー」休日は2人で餃子とカツ丼を…
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2019.03.19 16:00 最終更新日:2019.03.19 16:00
3月20日、7年ぶりにイチロー(45)が日本で開幕を迎えた。オリックス・ブルーウェーブに同期入団した、盟友の田口壮(49)が、「天才イチローの春」を語った。
「入団発表のときに初めて会ったんですが、そのときは印象がまったくないんです」
同期とはいえ、1位と4位では当然かもしれない。ちなみに4位がイチローで、1位が田口だ。
「新人合同自主トレのとき、寮の近くを走る彼の姿を見て、『高卒でこんないいバネして走る選手がいるんだ』と。当初は彼の人となりよりも、走りの印象が強烈でした」
そして寮生活の新人同士、必然的に距離は縮まった。
「休みのときは、よく僕の運転で、三宮までご飯に行っていました。だいたい餃子かカツ丼のどっちか。もしくは、両方食べるとかもありましたね」
冒頭の写真は、イチローが世間に認知された1994年のオフに、三重県の海洋療養施設を訪れたときのもの。イチローに取材が殺到するなか、田口がテレビリポーターの真似をしたシーンだ。
同年、田口も外野手に転向。それからは、同じ外野を守る「リードオフマン」としてチームの黄金期を支えた。
「でも、2人でいるときは野球の話はしないです。あの人がこんなことをしたとか、こんなことを言ったとか、そんな話ばかり。どんな話か? それはね……言えないです。互いの名誉のためにも(笑)」
2001年にメジャー移籍したイチローを追うように、田口も2002年に渡米した。
「メジャー挑戦についても、彼とは話したことないんですよ。アメリカにいるときも、ほとんど会えなくて。
2002年にシアトルで会って、その次は2006年にセントルイス。冗談言い合ったりして、ゲラゲラ笑いながらイタリアンを食べました。彼、クールな見た目だけど、話に『オチ』をつけてくるんで、すごく楽しいですよ」
49歳になった田口は、古巣オリックスのコーチを務める。
「彼が引退するイメージが湧かない。いつも言っているんですよ、『イチロー』という名前と年齢を伏せて野球をやったらどうですか、と。
すべてを隠して平等な評価をしたら、いまでも外野の三番手には、十分入ってくると思うんです。みんなが常識を当てはめてしまう。それを破ろうと、彼は戦っているんですよね」
(週刊FLASH 2019年3月26日号)