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ジャンプ小林陵侑、ノルウェー紙が「どうかしてる」と絶賛
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2019.03.26 17:16 最終更新日:2019.03.26 17:16
3月26日に帰国したスキージャンプ日本代表の小林陵侑(22)。ワールドカップ参戦4年めの今季は、昨年11月に自身初勝利をあげて以降、立て続けに優勝を飾り、シーズン13勝とワールドカップ史上2位タイの快挙を達成。
今季のワールドカップでは日本人初の個人総合優勝も果たし、日本人通算勝利数でも葛西紀明の17勝、船木和喜の15勝に次ぐ、3位まで一気に躍り出た。
スキージャンプのワールドカップは、札幌での1試合を除き、遠い北欧やドイツなどでの転戦ばかり。小林の活躍は日本でもたびたび報道されているが、本場のメディアはどのように『日本の若武者』を見ているのだろうか。
3月22日、スロベニアのプラニツァでおこなわれたワールドカップ最終戦で252mのジャンプで優勝を飾った小林。それについて、スキージャンプを含む「ノルディックスキー」の発祥国・ノルウェーの「ヴェルデンス・ガング」紙の電子版は、「モンスター級のジャンプでプラニツァのジャンプ台記録を破った」と評した。
小林のジャンプに衝撃を受けた元スキージャンプ選手がこう称えたという。
「小林は完璧なジャンプの『形』を持っている。ジャンプの際、ほかの選手たちが地面に近づき始めるところで、なぜか彼のジャンプはまっすぐ進み続ける。そんなジャンプができるなんて、どうかしているよ」
スキージャンプ強豪国・オーストリアの「ホイテ」紙の電子版も、「今季現われた『新星』はプラニツァの地でスキージャンプの世界記録に迫る伝説的な優勝を手にした。スロベニアの『化け物のように大きな山』で、彼は252mを飛んだ」と報道している。
また全世界にスポーツ中継している衛星放送局「ユーロスポーツ」のニュースサイトは、「小林は堂々と素晴らしいシーズンを締めくくった」という見出しで、22日の優勝を紹介。さらには「小林陵侑 ――歴史を作った男」と題し、今季の活躍を特集したビデオまで公開している。
今季のスキージャンプ界を大騒ぎさせた小林。帰国時には、「最初から最後まで高いレベルで戦えた。出来すぎた。今季はこれで戦わなくていいと思うと気が抜けました」と語り、来季以降、プラニツァの252mで迫った「253.5m」の世界最長記録更新の目標を掲げた。
小林が、来季は記録でも「世界一」を目指す。