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貴景勝、大関昇進後に一言「芦屋のフレンチが食べたいな」

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2019.03.28 16:23 最終更新日:2019.03.28 16:23

貴景勝、大関昇進後に一言「芦屋のフレンチが食べたいな」

 

 日本相撲協会は3月27日、エディオンアリーナ大阪で夏場所の番付編成会議と臨時理事会を開き、関脇・貴景勝大関昇進を満場一致で決めた。

 

 大阪市内のホテルで待ち受ける貴景勝は終始にこやかな表情だったが、昇進を伝える出羽海理事と審判部の西岩親方が到着する時間が近づくにつれ、深呼吸をしたり、カメラに背を向けたりしていた。

 

 そんなわが子を母の佐藤純子さんは誇らしげに見つめたり、写メを撮ったりしていた。

 

 

 9時48分、出羽海理事と西海親方が到着。昇進を伝えると貴景勝は口上を述べた。

 

「謹んでお受け致します。大関の名に恥じぬよう武士道精神を重んじ、感謝の気持ちと思いやりを忘れず、相撲道に精進してまいります。本日は誠にありがとうございました」

 

 伝達式の後、取材に応じた貴景勝。

 

「小さいころからの夢でもありましたし、一つまた目標が達成できて、嬉しい気持ちです。(使者を待っている時間は)本場所と違った緊張感もありましたし、盛大な場所で口上を述べる機会に、失敗しないようにやりました」

 

 伝達式が終わって、ほっとした表情で語った。

 

「おいしいご飯が食べたいです。芦屋に美味しいフレンチがあるんですけど、ぜひ行ってほしい。ほんとにおいしいので(笑)。場所中も何度も食事させていただいて、力が出ましたので。また食べたいなと思ってます(笑)」

 

 気持ちにも余裕ができたのか、笑いを誘う場面も出てきた。

 

 大関に昇進した息子を笑顔で見つめる父・佐藤一哉さんにも話を聞いた。

 

「感無量ですね。子どものころから夢見てきた瞬間ですから。一日千秋の思いでした。

 

 口上は本人らしいかなという気はしますね。口上に関して一切アドバイスはしてないです。大関が通過点といえばおこがましいですが、『すべてこれで完成しました。ありがとうございました』という感じではないでしょ。まだまだこれから、と。

 

 幼少期から私の言うことは信じてくれました。精神の強さとか、努力する心構えとか、身体能力とか体の強さとか、向上心を持ってやれば、行けるかなとは思ってました。『大関!』って声をかけたら、照れくさそうにしてました(笑)」

 

 母・純子さんも感慨深げに誇らしい息子について語った。

 

「立派に育ってくれたと思う。シンプルでわかりやすく、気持ちがこもった口上だったと思います。取り組みのときとは違った緊張がありました。カッコよかったですね。自分の息子がこうなるとは思っていなかった。

 

 中学を卒業したときに遠くに行ったような気がしていたので、大関になったからといって遠くに行ったような感じはありません。家に帰ってきたらただの昔の息子。相変わらずアゴで使われますし(笑)。やんちゃな息子のままです」

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