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貴景勝、「精神的に乱れないのは武士道のおかげ」と父スポーツ 2019.04.03

写真左上から時計回りに貴ノ富士、貴景勝の父・一哉さん、母・純子さん、千賀ノ浦親方、貴景勝

 

 平成最後の大関が誕生した。22歳7カ月22日と、史上9番めの若さで昇進した貴景勝。注目された口上は、武士の心得を重んじたものだった。

 

「大関の名に恥じぬよう、武士道精神を重んじ、感謝と思いやりの気持ちを忘れず、相撲道に精進してまいります」

 

 

 この口上を感慨深げに聞いていたのが、幼いころから血指導で育て上げた父・一哉さん(57・右写真中央)だった。

 

「本人らしい。ふだん思っていることが出るんだなと」

 

 というのも、一哉さんの指導は武士道精神に則った教えだったからだ。

 

「武士道で育ててきましたからね。それがないと精神的に乱れる。小さいときは『泣くな』と教育しました。武士の子は泣かないと。そして、絶対にやってはいけないことがある。たとえば喧嘩。一対一で、かつ年上であれば見逃しました(笑)。

 

 小3のとき小6と喧嘩して、相手の親が怒鳴り込んできた。年下に泣かされたといって、親が怒鳴り込んでくるなんて、考えられなかった。いろんな家庭があるのだなと。私なら、逆に息子を𠮟りますけどね(笑)。

 

『荒野の決闘』にある、3歩進んで振り返って撃つ、というのも武士道だと思う。2歩めで振り返って撃てば、必ず勝つ。そんなことは、名誉のために許されない。正々堂々、正面から向かって行けと」

 

 父は息子に常々「勝っても浮かれるな」と、平常心を求めていた。だからこそ、三月場所3日目の御嶽海に負けた相撲は、許せなかった。

 

「気持ち的にどうかなという感じがしたので、電話で『やる気がないならやめてしまえ! 会場でタオルを買って応援してくれているのに、俺が土下座して一人ひとり謝る。お前はダメ人間や。見損なったよ』と言いました。

 

 本人は何も言いませんでしたが、後でテレビを見たら、『あの言葉が効いた』と言っていましたね(笑)」

 

 貴景勝は目指す大関像を聞かれると、「『どんな大関』ではなく、もうひとつ上がある。上を目指して立ち向かっていきたい」と、力強く語った。

 

 一哉さんも、厳しくも温かいエールを送る。

 

「私が考える大関というのは、看板力士ですから、横綱・大関以外に負けたら許されないですよ、恥ですから。そのなかでやっていくわけですけど、あくまで正攻法です。立合いの駆け引きなんかもありえないですね。

 

 弱かったら、22歳で大関にはなっていません。でも、ここでつまずくなら、横綱の目はないでしょう。行く人は一気に行くんです。熟成肉やチーズじゃないんだから、時間がたてばいいというもんじゃない。

 

 とくに、怪我がない若いうちに、一気に決めないと。2、3年、25歳までに上がれなかったら、横綱はかなり厳しいでしょう。本人も、大関は目標としてない。通過点といえばおこがましいですけど、目標が横綱なんですよ」

 

 175cmの貴景勝は、平成以降に誕生した大関26人のなかで、もっとも低い。しかも、突き押し相撲は大成しないという定説まである。

 

 しかし、幼いころから2人で築き上げた「正々堂々、正面から」の精神は変えるつもりはないという。

 

「みんながみんな、息子みたいな相撲を取ったら、ほんま気持ちがいいと思うけどなあ。ピシッと最初は手をついて。アイツのいいところは、一度も『待った』をしたことがないところ。立合いの変化も、もちろんしたことがない」

 

 新元号「令和」で迎える夏場所は、綱取りへ向けて早くも勝負の時となる。

 


(週刊FLASH 2019年4月16日号)

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