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OBのマービンJr.が明かす「貴景勝の母校」埼玉栄高校の指導術
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2019.05.20 06:00 最終更新日:2019.05.20 06:00
全国大会の優勝回数は史上最多の54回。卒業生は豪栄道(33)、貴景勝(22)を筆頭に、関取だけで10名。幕下以下にも元横綱・大鵬の孫の納谷(19)、高校個人5冠の北の若(18)ら有望株が揃う。その数は30名を超え、埼玉栄高校出身の力士は、角界の一大勢力になっている。
同校相撲部の山田道紀監督(53)をして、「才能はピカイチ。心臓の病気さえなければ平幕は確実で、その上も狙えた」と賞賛せしめるのが、元大翔勇で、現在はお笑いの世界で活躍するマービンJr.(32)。
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高校1年からレギュラーを張り、インターハイ団体戦の連覇に貢献した。そして恩師の言葉に、彼も「監督は日本一の指導者です」と返す。
「まず観察力ですね。この選手は何に長けて、何が足りないかを見抜くんです。
ひとつ上に妙義龍先輩がいたんですが、僕は取組をやっても、負けることはなかった。普通、それなら取組を多くやらせると思うんですが、監督は鉄砲ばかりやらせた。2年半そればかり。すると、高3のインターハイ前には、僕がまったく敵わないくらい、めちゃくちゃ強くなっていた。
また、レギュラーとなれば、その座を奪われたくないから少々の怪我でも練習に出る。ところが監督は、『○○が痛いんだろう。今日は休め』とストップをかける。なぜわかるのか不思議でした。
それはふだんの生活でも一緒。やんちゃ盛りが集まっての寮生活ですから、悪いことをするやつもいましたが、なぜか監督にバレている。『隠しカメラがあるんじゃないか』って話したほどです(笑)」