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菊池雄星と大谷翔平が直接対決…2人はお互いをどう思ってる?

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2019.06.06 11:00 最終更新日:2023.04.10 16:15

菊池雄星と大谷翔平が直接対決…2人はお互いをどう思ってる?

 

 甲子園に「花巻東旋風」が巻き起こったのは、2009年のことだった。春のセンバツでは岩手県勢初の準優勝。夏の大会もベスト4まで勝ち上がった。マウンドで躍動する菊池雄星の姿に、灼熱のアルプススタンドが揺れた。

 

 夏の大会、菊池は準々決勝で「呼吸しても痛みが走る」ほどの背筋痛に襲われ降板した。準決勝は0-6とリードされた場面で、「この仲間のためだったら、もう一生投げられなくなってもかまわない」と救援登板したが、11球しか投げることができなかった。

 

 

 菊池の活躍と苦投を岩手の中学生、大谷翔平がテレビで見ていた。
 2人を指導した花巻東高校野球部の佐々木洋監督はこう言った。

 

「雄星たちの野球を、中学生の大谷が見たことは大きかったと思います。岩手が野球で熱狂し、こんなにもみんながひとつになるんだと感じたわけです。あれがなかったら、大谷は他県の高校に行っていたかもしれない。すべては巡り合わせだったと思います」

 

 運命に導かれた2人の怪物――。高校で菊池の成績を超えることはできなかったが、プロ入りした大谷は「二刀流の活躍」で日本中を驚かせた。

 

 そんな2人が、メジャーで相まみえる。

 

 菊池の所属するマリナーズと大谷のエンゼルスは、同じア・リーグ西地区なので、今年は直接対決が19試合も組まれている。4月18日からエンゼル・スタジアムで4連戦がおこなわれたとき、2人はメジャーでの再会を果たしたのだが、まだ大谷は復帰前だった。

 

 15分ほど談笑して、菊池は大谷の印象をこう語った。

 

「デカいですね(笑)。よりいっそう筋肉も大きくなってて、一回りも二回りも僕より大きい。そこがいちばんびっくりする。会うたびに」

 

 高校は3年先輩だが、メジャーに渡ったのは菊池が1年後輩だ。

 

「彼がいなければ間違いなく僕は今ここにいない。たくさんの刺激をくれて、後輩ではあるのですが、尊敬する部分も本当に大きい。スーパースターになっても挨拶に来てくれる。あんなにいい子はいないですよ」

 

 一方の大谷が、菊池はどんな存在かと問われると、「高校の先輩です」と答えてから、「(在校時期が)かぶっていないので、高校の先輩という感じもあまりないんですけど」と冗談めかした。

 

 直接対決については、「(佐々木)先生はすごく楽しみにしていると思います。見せたいなという思いはある」と話した。

 

 今後のマリナーズとエンゼルスの試合は、6月7日からエンゼル・スタジアムで3連戦。7月にも、それぞれの本拠地で3連戦が組まれている。菊池と大谷が奏でる名勝負に期待だ。

 

構成&文・ヤマザキ

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