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ミスタードラフト小関順二が「大谷翔平」をこう観るスポーツ 2019.06.08

写真・時事通信

 

「エースで四番」が高校野球にはたくさんいますが、大谷翔平は投打ともに次元をはるかに超えていたので、今となれば「二刀流」は当然の選択だったと思います。

 

 最初に驚かされたのは高3春の甲子園です。1回戦で大阪桐蔭と当たって、藤浪晋太郎(阪神)のスライダーをとらえて右中間にホームランを打ったのですが、当の藤浪が「え……あの球を打たれるのかよ?」といった表情で呆然としていたのが忘れられません。

 

 まさに懐ろが深いバッターで、さし込まれても押し込んで運んでしまう。これはすごいと、あのときから私は「バッターのほうがいい」と言い続けていたんです。

 

 

 大谷が日ハムの選手だった2016年には打撃練習を間近で見るチャンスがありました。

 

 侍ジャパンとメキシコの親善試合の前でした。筒香嘉智(DeNA)や鈴木誠也(広島)といった名だたる長距離砲がいるなかで、大谷が球をとらえると「バキッ」というほかの誰とも違う破壊的な音がするんです。

 

 あれにも驚きましたね。そして驚いたといえば、2012年のドラフトです。メジャー入りを宣言していた大谷を指名する球団はないだろうという会場の雰囲気だったんですが、日ハムが強硬指名。

 

 じつはあのとき、会議が始まる前に日ハムのGMに「どうするんですか?」と聞いたんです。すると「ナンバーワンにいきますよ」という答え。だから私は「日ハムは大谷」だと思ってたんですけどね。

 

 高卒でメジャーに行ったら、はなからバッティングは捨てられ、ピッチャーとして育てられたはずです。二刀流の「夢」が生まれたのは日ハムのおかげなんです。

 

 ここまできたら来年はピッチャーにも復帰して二刀流を貫いてほしいですよね。それを応援したくなるのも、大谷が本当に野球を楽しんでやってるというのが伝わってくるからだと思うんです。

 

 そして大谷のプレーを見た子供たちが「野球っていいな」と感じる。じつはそれが大谷のいちばんの「すごさ」なのかもしれません。

 

(FLASHスペシャル 2019年6月25日号)

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