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菊池雄星&大谷翔平、勝負の行方を実況予想「不安要素は…」
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2019.06.09 11:00 最終更新日:2019.06.09 11:00
さあ、いよいよ岩手が、いや東北が、いや日本中が心待ちにしていた夢の対戦です! マリナーズの先発は菊池雄星。エンゼルスの三番にはDHの大谷翔平。
勝負の行方を占うために、今回は、ネットを中心に独自の野球理論を展開する論客・お股ニキさんにお越しいただきました。よろしくお願いします。
「はい、なんでも聞いてください」
お股さんは、ツイッターを通してダルビッシュ有投手に魔球「お股ツーシーム」を伝授したことにより一躍注目を集め、初の著書もバカ売れ中なのですが、メジャーリーガーになった菊池をどう見ているのでしょうか。
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「左ピッチャーでストレートの平均球速が150km以上出てて、すごいんですけど、メジャーのバッターはそのぐらいのスピードに慣れてますから。球筋がきれいすぎるのも心配です。
140km前後のスライダーは、僕が万能変化球と呼んでるスラッター(直球の軌道からカットボールのように鋭く曲がる)の素質を持っていますが、まだ絶対的な武器とまでは言えません。ただ、両球種とも登板を重ねて徐々によくなってきているとは思います」
なるほど。不安要素も多いようですが、予想以上というところは?
「カーブが思ったより使えてます。まあ、カーブはスイング率が高くないので、見逃しのストライクでカウントを稼ぐにはいいんですけどね。
ただ、メジャーで活躍するためには、シュートしながら落ちるチェンジアップを勝負どころでも使えるようにブラッシュアップしてほしいですね」
復帰を果たした「バッター・大谷」の特徴を教えていただけますか。
「とにかく当たったら、ものすごく、笑っちゃうぐらい飛びます(笑)。
メジャーのピッチャーはモーションもボールも速いので、それに対応して、足を上げずにすり足でスイングするようにしたら、よけいに飛ぶようになったといいます。プロで活躍するためには『8割の力感』が大切というのが僕の持論なんですが、まさにそれです。
復帰後のバッティングフォームが、さらにメジャーリーガーっぽくなっていたのも楽しみです。で、まっすぐにめっぽう強いので、ピッチャーがまともにストレートで勝負したら、大谷は容赦なくかっ飛ばしますよ」
おっと高評価。打者に専念する今シーズンはかなりの成績を残せると?
「でも、球を目いっぱい引きつけて打つバッターなので、手元で急に落ちる変化球にはめちゃくちゃ弱いんです。ピッチャーが精度の高いフォーク、スプリット、スラッターを3つ続けて投げることができれば、3球三振です」
やっぱり辛口ですね~。菊池が大谷を打ち取るためには?
「昨シーズンの大谷の打撃成績を見ると、左投手のストレートに対する打率が4割3分5厘という高さですから、菊池もストレートを投げるのは怖いと思うんです。
抑えることを優先して、カーブで振らせずにカウントを取るか、いきなり真ん中からスライダーを落とせば、わりかし引っかかって空振りするような気もします。
野球の醍醐味は数字やデータだけじゃありませんし、高校の先輩後輩という関係性もあるわけですから、僕的にはストレートをドン! と投げ込む力勝負が見てみたいです。
菊池が160kmオーバーの自己最速を投げ込んで、それを大谷がドンピシャでとらえてホームラン! とか。ヘルメットが飛ぶほどのフルスイングで空振りというのもいいですね」
そこからドラマが始まりそうです。
「今年は投×打ですが、来年には日本の最速右腕と左腕の投げ合いも期待できます。楽しみで仕方ありません」
冷静辛辣な分析の奥に熱い野球愛があふれているお股ニキさんでした!