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なでしこジャパン鮫島彩「前評判は低いほうがありがたい(笑)」

スポーツ 投稿日:2019.06.12 06:00FLASH編集部

なでしこジャパン鮫島彩「前評判は低いほうがありがたい(笑)」

『写真・JFA/アフロ」

 

「まさか、自分でもこんなに長くサッカーをやるとは思ってなかったです(苦笑)。年齢のことはそんなに気にしていないというか……。ただ、若いチームですし、若手への声かけは意識しています」

 

 6月7日に開幕したサッカー女子W杯フランス大会に、チーム最年長として臨む鮫島彩(31)。2011年ドイツ大会での初優勝時、美人DFとして脚光を浴びた彼女も、6月16日に、32歳の誕生日を迎える。そんな「最年長番長」を現地フランスで直撃した。

 

 

 なでしこジャパンは過去2大会で優勝、準優勝するも、リオ五輪はアジア予選で敗退。今大会も大幅にメンバーが若返り、前評判は芳しくない。

 

「いや〜正直、厳しいな〜と思います(苦笑)。べつにネガティブにとらえているわけではないんですが、これが現実。欧州遠征でも、フランスなんか、前よりいちだんと強くなっていて衝撃でした。粘り強く戦い、なんとか結果に繋げたいとは思いますけど……」

 

 W杯初優勝後はブームに沸いた女子サッカーだが、人気は低迷。4月の欧州遠征には、わずか2、3人の取材陣しかいなかった。

 

「W杯で優勝しても、日本に女子サッカーが根づいているかといえば、そうじゃない。人気低迷? 人気は後からついてくるもので、戦っているときはそこまで考えてない。ただ、前評判は低いほうがありがたいですけどね(笑)」

 

 なんだか「やさぐれ感」が漂うが、鮫島自身にとってW杯は3度め。最年長となり、これまでとは違った立場で臨むことになる。

 

「今までの大会は、先輩たちがW杯という場を、全員が楽しめるようにまとめてくれた。試合を重ねるごとにチームがまとまり、このメンバーで戦いたいという思いが強くなっていった。

 

 今回はまだ、そこまでの一体感はないですが、そういう大会にしていかないといけない。私にとって最後のW杯かもしれないし。

 

 30歳を過ぎて、油ものや甘いものを控えてます。免疫力を上げるために、納豆もよく食べてます」

 

 世界ランク7位の日本は、グループステージでアルゼンチン(37位)、スコットランド(20位)、イングランド(3位)と対戦。現地で取材するスポーツライターの栗原正夫氏は、苦戦は必至と指摘する。

 

「第3戦のイングランド戦がカギになる。勝利して1位通過となれば、アメリカやフランス、ドイツなどの優勝候補との対戦を準決勝まで回避できる可能性が高くなる。

 

 一方で2位通過ならば、決勝T1回戦で、欧州選手権優勝のオランダか、リオ五輪銅メダルのカナダと当たる可能性があり、早期敗退も否定できない」

 

 年間2000試合を観戦する熱烈なサッカーフリークで歌手、女優の小柳ルミ子さん(66)は、こう檄を飛ばす。

 

「ベテランの川澄(奈穂美)さんが、メンバーから漏れたのは残念。世代交代は理解できますが、W杯で頂点まで上りつめた経験値は必ず必要になってくるはず。ベンチにいるだけでも脅威になるのに……。

 

 フランスは地元開催で鼻息が荒いでしょうし、アメリカやドイツ、イングランドも強豪。ただ、女子はどこが勝ってもおかしくない。頑張れ、なでしこジャパン!」

 

 新生なでしこ、再ブレイクなるか!?

 

(週刊FLASH 2019年6月25日号)

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