スポーツ
照強×炎鵬、“小兵力士”対談「体重の増やしすぎも考えもの」
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2019.09.13 06:00 最終更新日:2019.09.13 06:00
−−お2人とも、体重を増やすのは大変だったのでは?
照強「どんぶり飯を3杯食わされるんです。2時間かけてなんとか押し込んで、その後、親方の部屋に呼び出されて行くと、弁当が3つあるのよ」
炎鵬「うわあ……」
照強「米ってさ、ひたすら噛んでると、だんだん粉の味がしてくるのよ」
炎鵬「 “米の向こう側” が見えたんだ。自分はそこまでじゃないけど、横綱には『お前、今日2杯しか食べてないだろ』とか言われたり」
照強「考え方は人それぞれでしょうね。自分は小兵でも、小細工なしで押していくんで、ベストは130kgくらいだと思ってます。炎鵬はまた違うやろ?」
炎鵬「いま98kgで、だいたいこのあたりでしょうね。一度102kgまで増えたときは、体が重くて動けなかったから。
それに、宇良さんがああいう怪我(古傷の右膝前十字靱帯を再び断裂)をするのを見て、あまり大きくするのもどうかと、正直思いました」
−−2人の対決も注目されると思いますよ。
照強「先場所は、(『ドラゴンボール』の)スーパーサイヤ人と戦ったときのザコキャラみたいに、ぴゅーんって飛んでったよね(笑)」
炎鵬「正直、やりにくい。『小兵が何をされたらイヤか』ということをよくわかってるので」
照強「炎鵬はね、目を逸らすんだよなあ」
炎鵬「めっちゃニラんでくるよね。怖いから見ないって」
照強「俺は相手がどんなにデカくても、ずっとニラんでやるんです。それで相手がニラみ返してくると、めっちゃ気持ちが乗ってくる。でも、炎鵬は目を逸らすから、気持ちがすっぽ抜けちゃうんだよな」
−−対戦してみたい相手は?
照強「自分はやっぱり横綱ですよ。そのためにも、早く三役に上がりたいですね」
炎鵬「僕は遠藤関。地元の先輩だし、アマチュア時代から雲の上の存在だからね」
照強「 “うまさ” の対決、見てみたいね」
炎鵬「うまさじゃ勝てない」
照強「お前、それやったら勝てるとこ何もないやんか!」
炎鵬「土俵際の逆転かな」
照強「遠藤関倒したら、マジで格好いいよ」
炎鵬「それ以前に、自分は幕内に定着したいっすね」
照強「そんなちっちゃい目標持ってどないすんねん」
炎鵬「まあ俺だって、いずれは三役に上がりたいよ。俺が関脇で、照強が小結な」
照強「いやいや、そこは東西の関脇にしとけ。ま、俺が(格上の)東やけどな(笑)」
炎鵬晃(本名・中村友哉)/えんほうあきら(なかむらゆうや)
西前頭十一枚目 1994年10月18日生まれ 石川県出身 168cm 98kg 宮城野部屋 2017年3月に初土俵。2019年5月に新入幕。7月場所では9勝6敗で技能賞を受賞。「ひねり王子」の異名を持ち、土俵際の粘りで魅せる
照強翔輝(本名・福岡翔輝)/てるつよししょうき(ふくおかしょうき)
東前頭九枚目 1995年1月17日生まれ 兵庫県出身 169cm 120kg 伊勢ケ濱部屋 2010年3月に初土俵。2019年3月に新入幕。7月場所では12勝を挙げ、敢闘賞を受賞。小柄ながらパワフルな押しが武器
写真・舛元清香
コーディネート・金本光弘
(週刊FLASH 2019年9月24日号)