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照強×炎鵬、“小兵力士”対談「体重の増やしすぎも考えもの」

スポーツ 投稿日:2019.09.13 06:00FLASH編集部

照強×炎鵬、“小兵力士”対談「体重の増やしすぎも考えもの」

左から照強、炎鵬

 

 大相撲7月場所で、ともに幕内で初めての勝ち越し、初の三賞受賞と、目覚ましい活躍を見せた、前頭の照強と炎鵬。同学年で、プライベートでも仲がいいことからガチンコ対談が実現した。照強169cm・炎鵬168cmと、身長差1cmの「小兵」同士、直接対決の軍配はどちらに上がるか。

 

 

−−2人が出会ったのは?

 

炎鵬「中学生のときかな」

 

照強「仲よくなったのは、炎鵬がプロに入ってから。宮城野部屋にいた白海竜さんが、僕の故郷・淡路島の一つ先輩なんですよ。それで、3人で食事をしたのがきっかけで」

 

炎鵬「一昨年(2017年)だね。それから釣りにも一緒に行ったしね」

 

照強「隅田川にシーバス釣りに行ったな。あのときは一匹も釣れなかったけど」

 

炎鵬「そもそも、照強が魚を釣ったのは見たことないけど」

 

照強「はあ? この前、テレビの取材も受けたって。ばっちり釣っとるで!」

 

−−照強関は、淡路島では相当な問題児だったとか……?

 

照強「中3の夏に親方が学校に挨拶に来てくれたんですが、校長に『今すぐにでも、アイツを連れていってください』って言われたって。

 

 普通は『義務教育なので、せめて卒業までは、学校で預からせてください』って言われるらしいけど。親方のほうが『いや、義務教育がありますから』って(笑)」

 

炎鵬「なんで伊勢ケ濱部屋に入ったの?」

 

照強「スカウトされてて、『5つの部屋から好きなとこ選んでいい』って言われてたんや。あのとき伊勢ケ濱部屋にいた関取が、日馬富士関、安美錦関、安壮富士関。みんなあんまり体が大きくないけど、相撲がうまい。

 

『この部屋なら、自分に合う相撲を教えてもらえる』と思った。稽古はきつかったけど、違う部屋だったら関取になってないと思うわ。俺は自分に甘いから。炎鵬は?」

 

炎鵬「決め手は横綱(白鵬)に誘っていただいたことだけど、やっぱり石浦関の存在だね。石浦関のお父さん(鳥取城北高の相撲部総監督)が石川県出身で、毎年、金沢に稽古をしに来てたから、小さいときからかわいがってもらって。

 

 大学4年のときに就職活動もしたけど、『やっぱり相撲がやりたい』と思って。それなら石浦さんのところがいいって」

 

照強「それで横綱の内弟子に誘ってもらったんだ?」

 

炎鵬「僕は横綱の3番めの内弟子。上の2人(大喜鵬、石浦)は関取になってたから、そのプレッシャーはあった。横綱に恥はかかせられないからね」

 

照強「やっぱり、横綱の存在は大きいよな。俺も日馬富士関を目の前で見てきてるから。体は小さくてもやれるんだと」

 

炎鵬「うちの横綱と自分とは、スタイルは全然違うけど、すべてにおいて尊敬できる。いまでも、自分らより稽古している」

 

照強「日馬富士関も基礎トレーニングを欠かさずやって、摺り足も時間をかけてやってた。うちには、安美錦関もいたしね。まわしを取ったときのうまさは本当にすごい」

 

炎鵬「安美錦関は土俵際とか、本当にすごかった」

 

照強「天才だよね。その安美錦関が先場所引退されて、心に穴があいたような感じもあったんよ。でも、その場所で12勝できたから。いい形で送り出せたかなとは思ってる」

 

−−伊勢ケ濱親方には褒めてもらいましたか?

 

照強「『よかったね』とは言ってもらえたけど、数日前『幕内の下のほうで調子に乗ってるんじゃない。うちの部屋は横綱、大関から三役まで全部出てんだぞ』って言われた」

 

炎鵬「調子乗ってるんだ(笑)」

 

照強「いや、乗ってないよ。でも、お互い幕内上がって初めての勝ち越しだったからね」

 

炎鵬「技能賞までもらって。なにより勝ち越しが嬉しかった。横綱も喜んでくれた」

 

照強「お前、泣いてたもんな」

 

炎鵬「泣いてないよ」

 

照強「いやいやいや、めっちゃ泣いてたやん!」

 

炎鵬「土俵下では泣いてない。支度部屋では泣いたけどね」

 

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