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吉田沙保里「父はリアル星一徹」急須が飛ぶ食卓で育った
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2019.09.25 11:00 最終更新日:2019.09.25 11:00
吉田沙保里が、9月22日放送の『誰だって波瀾爆笑』(日本テレビ系)で半生を語った。
父の栄勝氏は、三重県庁で働きながら、子供向けのレスリング道場を借金して自宅に開いた。
吉田は3歳でレスリングを始めたが、「だいたい怖い」と常に父に恐怖を抱いていた。「(家で)飲み会になったら、(自分は)2階に上がって寝たふりをする。下からパリンって音がしたり」と急須が飛び、ちゃぶ台がひっくり返るような『巨人の星』の星一徹を彷彿させる父だったという。
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道場は「37.5度ルール」があり、風邪でも「37.5度までは熱じゃない」と道場で練習させられた。
中学3年生でサッカー部のキーパーだった初めての彼氏ができた。同じ高校に進学するが、彼は同じレスリング部に入ったという。
だが、その彼と交際中に別の野球部の男子を好きになってしまい、交際は解消。野球部の男子に告白するが「フラれました」と振り返った。
中京女子大学(現・至学館大学)に進学し、寮生活になるとポテトチップスなどお菓子が主食に。だが、「体が絞られてない」と栄和人監督(当時)に怒られ、「お菓子禁止令」を出された。それでも食べたくて「ベッドの下に隠してました」と笑顔を見せた。
なんとかお菓子をやめると、体は引き締まり、21歳で2004年のアテネ五輪で金メダルを獲得。
五輪の選手村では水泳のイアン・ソープ選手に出会い、彼との2ショットを栄監督に撮影してもらった。だが、監督は撮影に失敗し、吉田は「うまく撮れよ!」と激怒したという。
その後、吉田は、世界大会で13大会連続優勝という大記録を実現させ、「霊長類最強女子」と呼ばれるようになり、今年引退を発表した。
吉田は2014年5月26日放送の『NEWS23』(TBS系)で、同年3月に亡くなった父への思いを語っていた。
「父に教えられてきたことは忘れてないですし、体に染みついている」と振り返り、三重の実家に併設するレスリング道場で自ら指導を行うようになったという。
「父がいなくなったぶん、私たちが、父がやってきたことを家族で頑張っていかないと」と心境の変化を語っていた。
現在は吉田の兄・栄利さんがそのレスリング教室の監督を務めている。厳しくも優しい父に支えられた吉田は、現在、『ZIP!』(日本テレビ系)金曜メインパーソナリティーなど多方面で活躍している。