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K-1デビュー橋本実生、武尊からのアドバイスは「気持ちで負けるな」

スポーツ 投稿日:2019.09.27 11:00FLASH編集部

K-1デビュー橋本実生、武尊からのアドバイスは「気持ちで負けるな」

 

 橋本実生(はしもと・まお)――。この9月にプロデビューが決まったばかりの19歳。つまり、まだプロデビューはしていない。しかし、熱心な格闘技ファンなら、すでにこの名前を知っているだろう。

 

『格闘代理戦争4thシーズン』(AbemaTV)での彼の闘いぶりは、それほどまでに目立っていた。

 

 

「すでにインスタのフォロワー数は1万人を超えてますし、デビュー前からジムにプレゼントが届いたりする選手は、ちょっと異例ですね」

 

 橋本の人気ぶりにはK-1の広報担当も驚きを隠さない。確かに、ジャニーズJr.に入っていても違和感のなさそうな、いまどきのイケメン。話してみても爽やかな好青年で、パッと見、格闘家らしさは感じさせない。

 

 しかし、ひとたび入場シーンになると、同一人物とは思えないほど顔つきが変わる。初めて彼を観る人は、その豹変ぶりにまず驚くはずだ。

 

 今年4月から6月にかけて配信された『格闘代理戦争4thシーズン』では、武尊(28)を筆頭に、皇治(30)、久保優太(31)、木村 “フィリップ” ミノル(26)ら、現役バリバリのK-1ファイターたちが監督となり、ドラフトで指名したアマチュア4選手ずつで、各々のチームを結成。

 

 さらにレジェンドとして、ピーター・アーツ(48)も自身のチームを率いて参戦し、各チーム同士が「団体戦」(先鋒、中堅、大将による勝ち抜き戦)で激突するという形式で番組が進行。団体戦を制して優勝したのは、武尊率いる「TEAM武尊」。そのなかで、もっとも存在感を発揮した選手が、この橋本実生である。

 

 本人も「僕の持ち味は、常に相手を倒しにいくスタイル」と語るように、試合では持ち前のスピードを生かして相手の懐ろに飛び込んでは、積極的にインファイトを仕掛けていく。

 

 加えて、解説席の魔裟斗(40)や竹原慎二(47)を唸らせたのが、ラッシュ時の「回転力」。畳みかける際の回転力は、『格闘代理戦争4thシーズン』参加選手のなかでも群を抜いていた。

 

 昨年末に、K-1アマチュア全日本大会で優勝した橋本には、これまでにもデビューの話があったが、9月27日に開催される「K-1 KHAOS NIGHT.9」で、ついに念願のプロデビューが決まった。

 

 デビュー戦の舞台は「K-1選抜vs格闘代理戦争・7対7全面対抗戦」のメイン。普通なら気後れしそうなものだが、橋本は「めっちゃ嬉しいです」と、無邪気な笑顔を見せる。そんな橋本に話を聞いた。

 

――格闘技はいくつから始めたのですか?

 

「5歳ぐらいから14歳ぐらいまでフルコンタクト空手をやっていました。極真ではないんですけど、滋賀の道場にお兄ちゃんと一緒に通って。父は格闘技やってた人じゃないんですけど、亀田史郎さんばりにスパルタな練習メニューを僕らに課してました(笑)」

 

――そこからK-1アマチュアに上がるようになったきっかけは?

 

「やんちゃしてたせいで、高校を1年で退学になってしまって……(苦笑)。自営業だった父の仕事を手伝いながら、通信制の高校に行ってたんです。一方で、趣味程度にボクシングジムにも通ったりしていて。

 

 そのとき、たまたまAbemaTVでやっていたK-1を観て、やりたいなーと思ったんですよね。K-1は小さいころ、それこそ魔裟斗さんとかが活躍していた時代から観ていたので。

 

 それで、お兄ちゃんと『とりあえず1回体験に行こう』ってことで、K-1ジム相模大野KREST(武尊らプロが多く在籍し、現在橋本も所属するジム)に体験に行ったんですけど、スパーリングでボッコボコにされまして……。それがすごく悔しくて、本気でやろうと思いました。正直、やれると思ってたんで」

 

――昔から負けん気がめちゃくちゃ強いんですね(笑)。K-1を観てきたなかで、憧れの選手はいますか?

 

「憧れた選手はいないです。でも、武尊さんはリスペクトしてます。武尊さんは練習のときから試合のような雰囲気でやってますし。たとえばミット打ちを人が休んでる間も、自分だけ多くやったりとか、背中で教えてくれている気がします。印象に残っているアドバイス? 日ごろからよく言われるのは、とにかく『気持ちで負けるな』ってことですね」

 

――デビュー戦はいきなり対抗戦のメインです。対戦相手は松本日向選手ですが、どんな試合になると思いますか?

 

「ファンのみなさんからは『いいカードや』とか『いい勝負や』とか言われてるんですけど、格の違いを見せつけて、KOで僕が勝ちます。ド派手なパフォーマンスを見せるので、楽しみにしててください!」

 

 ツイッターで、しきりに「スーパースターになるんや!」と呟いている橋本の物語が、ここから始まる。

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