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スポニチ記者・万哲が指南「10.20菊花賞」穴馬はコイツだ!
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2019.10.19 20:00 最終更新日:2019.10.20 07:55
秋の競馬は「GI戦線」真っ盛り! 10月20日に京都競馬場でおこなわれる伝統のGI「第80回 菊花賞(芝3000m)」をガイドしてくれるのは、『スポーツニッポン』の「万哲」こと小田哲也記者。万馬券ハンターが、“激走パターン” から見つけた穴馬を指名する!!
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ダービー馬が引退し、「サートゥルナーリア」「ダノンキングリー」も別路線へ。ここは「ヴェロックス(栗東・中内田/父・ジャスタウェイ)」が圧倒的人気を集めそうだ。
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しかし、前哨戦の「神戸新聞杯」は、超スローペースの特殊なレースで、本番に直結するとは思えない。いい意味でも悪い意味でも「相手なり」に走る馬。積極的に買いたくなる馬ではない。
2019年の菊花賞は、穴党の腕が鳴るレースといえる。神戸新聞杯組で穴の魅力があるのは、5着の「ユニコーンライオン(栗東・矢作/父・NoNay Never)」。超スローの瞬発力勝負では切れ負けしたが、本質的にはスタミナタイプ。前の位置で競馬できる点も、菊花賞向き。
函館で2連勝し、神戸新聞杯で負けたことで人気の盲点になりそうだが、これは菊花賞の典型的な穴馬パターン。かつてのヒシミラクルを彷彿とさせる。
ところで、ここ2年連続で勝ち馬が菊花賞で活躍し注目されているのが、8月新潟の「阿賀野川特別(芝2200m)」。2019年ここを勝ってきたのが、「ホウオウサーベル(美浦・奥村)」だ。父は、長距離に強いハーツクライ。
鞍上は、名ステイヤー(スタミナ豊富で、長距離レースの得意な馬)の「マンハッタンカフェ」や「フェノーメノ」とコンビを組み、淀の長丁場を知り尽くしている蛯名正義騎手という点も心強い。「古馬2勝クラスで通用すれば、菊花賞で勝ち負けできる」というのは常識。期待は大きい。
一方、函館、札幌で連勝してきたのが「ヒシゲッコウ(美浦・堀/父・ルーラーシップ)」。とくに7月の阿寒湖特別(札幌・芝2600メートル)の勝ち方は圧巻。かつてこのレースを勝った「マンハッタンカフェ」を彷彿とさせる。兄はマイラー(1マイル=1600m前後の距離を得意とする馬)の「ステルヴィオ」だが、父が代わって長距離もまったく問題なし。
ほかには「セントライト記念」2着の「サトノルークス(栗東・池江/父・ディープインパクト)」、神戸新聞杯3着の「ワールドプレミア(栗東・友道/父・ディープインパクト)」もチェックしておきたい。
【菊花賞の穴馬激走パターン】
(1)夏に頭角を現わした「上がり馬」(「ゴールドアクター」「ユーキャンスマイル」など)
(2)夏活躍、神戸新聞杯惜敗で人気の盲点(「ビッグウィーク」「サトノノブレス」など)
(3)春も活躍、距離延長で本領発揮(「レインボーライン」「クリンチャー」など)
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次のページでは、過去の菊花賞での穴馬の活躍を、データで紹介する。