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リーチ マイケルは三色丼が好き「ラグビー日本代表」深イイ話
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2019.10.24 16:00 最終更新日:2019.10.24 16:00
ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会で、悲願の初8強入りを果たした日本代表。10月20日の南アフリカ戦では涙を飲んだが、快挙を成し遂げた選手たちの奮闘は賞賛に値する。その舞台裏には、各選手にまつわる “深イイ話” が。
キャプテンのリーチ マイケル(31)が、留学生として札幌山の手高校に入学したのは15歳のときだった。ホームステイ先の森山久美子さんが述懐する。
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「不安が大きかったなか、いっさい愚痴は言わなかった。食事は私たちと同じものを食べる、英語はいっさい禁止と、あえて厳しく接しました。お米を食べる習慣はなかったのですが、最後には、私が作ったひき肉と卵と野菜の『三色丼』が大好きになったんです」
15人と、過去最多の外国出身選手が名を連ねるいまの日本代表。そんな彼らのまとめ役がトンプソン ルーク(38)だ。
「リーチは、時として外国出身選手に強く言えないときがある。そんなときが、彼の出番。きついことも言うし、最年長で誰よりも走り、誰よりもタックルする、行動で示すリーダーです」(担当記者)
途中出場で、「うまく試合を終わらせる」役割を担っているのが田中史朗(34)だ。
「彼は試合前、妻の智美さんに、『命を懸けて戦ってくるから、もし俺が死んだら、いい人を見つけて新しい人生を歩んでほしい』と、遺書を渡すほど試合に懸けている。
また、納得できないプレーをする選手には、『嫌われても勝てるのなら』と、厳しく意見する。だが今大会は、そういう場面がほとんどない。『それだけチームが成熟してきたんだ』と、嬉しそうに語っていた」(同前)
松島幸太朗(26)と福岡堅樹(27)は、ともに日本が世界に誇る「フィニッシャー(トライをする選手)」だが、2人には共通点が多い。
「松島は桐蔭学園卒業後、スーパーラグビーの『シャークス』のアカデミーでプレーしたが、出場機会が限られ、主力にはなれなかった。
福岡も、進学校の福岡高校から、一浪して筑波大に入学。将来を嘱望されながら、2人とも挫折を味わっている」(協会関係者)
並々ならぬ意欲で、今大会に臨んでいる点も同じだ。
「松島は、サッカーの欧州CL決勝を現地で観戦。雰囲気に圧倒されると同時に、『ラグビーもこれくらい盛り上げなければ……』と決意した。
福岡は東京五輪後、医学の道に進む。W杯は今回が最後だけに、結果に飢えていた」(同前)