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稀代の業師「安美錦」引退してわかった「8つの金星の重み」

スポーツ 投稿日:2019.10.27 16:00FLASH編集部

稀代の業師「安美錦」引退してわかった「8つの金星の重み」

絵莉夫人(右)と

 

 2019年7月に現役を引退し、年寄「安治川」を襲名した元関脇・安美錦。関取在位117場所(歴代1位タイ)など、数々の記録を持つレジェンドだが、“上位キラー” としても、つとに知られた存在だった。

 

「対戦した5人の横綱すべてから金星を獲得」という、とてつもない大記録を残した稀代の業師が語る「俺が対戦してきた横綱」とは――。

 

 

●VS.貴乃花/金星1(2003年一月場所・決まり手:送り出し)/通算成績1勝0敗

 

 貴乃花(光司)の最後の相手が、安美錦だったことは有名だ。当時、安美錦は三役経験のない24歳。貴乃花は直前の場所を右膝の怪我で全休。この一月場所に、復活を懸けていた。そして、8日目の結びの一番のことだ。

 

「じつは、取組前日の武双山戦で右肘を痛めていた。休場するほどの怪我だったけど、次の日の相手が貴乃花さんだと聞いて、出ることにしたんだ。自分にとっては、入門したときから雲の上のような存在だったから、ただ対戦できるだけで嬉しかった。

 

 仕切っているうちに、右肘の痛みを感じなくなって、すごく集中できてた。無意識に動いて、『あれ、勝っちゃったよ』という感じだったね。

 

 ところが、場内がシーンと静まりかえって、結びなのに座布団も飛ばないんだ。『お前、何やってくれたんだ』みたいな雰囲気で。すごく気まずい感じだったことを覚えている」(安美錦、以下同)

 

 当時、前頭四枚目で初金星をとった安美錦は、「勝った瞬間はなにがなんだかわからず、頭がぼーっとした」とコメントしていた。貴乃花は、翌日に引退を発表。

 

「『貴乃花に勝った相手は、みんな強くなった』と言われ、プレッシャーを感じたこともあった」というが、安美錦はこの後、“稀代の業師” として土俵を盛り上げていくことになる。

 

●VS.武蔵丸/金星1(2003年七月場所・決まり手:寄り切り)/通算成績1勝2敗

 

 安美錦にとって、初の横綱戦の相手は武蔵丸だった。新入幕から、約2年後の2002年五月場所。

 

「立合いでまず一発張られて、次の一発で吹き飛ばされた。あれほどの破壊力は、それまでもその後も、経験したことがない。正直、死ぬかと思ったよ。部屋に帰ってから、後頭部がガンガンして痛くなってきたのを覚えてる(笑)」

 

 2度めの対戦は、2003年七月場所。

 

「仕切りのときも、向こう側が見えないくらい大きいんだ。『怪我しなければいいや』くらいの気持ちでいったら、勝ってしまってね。

 

 いくつも金星を挙げてきたけど、いちばん嬉しかったのがこの金星。『こんな大きな人に勝てたんだ』と、感極まっちゃってね、うるっときたことを覚えている」

 

 当時の安美錦は、幕内最軽量の124kg。対する武蔵丸は、最重量の235kg。動き回って横から攻め、最後は懐ろに飛び込んで寄り切った。

 

「このあたりから、上位や大関相手にも勝てるようになってきて、この一番が大きな自信になったと思う。でもね、二度と当たりたくはないね(笑)。大きいだけじゃなくて、威圧感がものすごいんだ」

 

 この場所、安美錦は前頭筆頭で、2勝12敗1休と負け越した。

 

●VS.朝青龍/金星4(2005年九月場所・決まり手:外掛け、2007年五月場所・決まり手:寄り倒し、2008年九月場所・決まり手:送り出し、2009年五月場所・決まり手:押し出し)/通算成績6勝17敗

 

 朝青龍と最初の対戦は、2002年三月場所。当時、関脇だったが、1年後には横綱に。飛ぶ鳥を落とす勢いだった。

 

「ずっと勝てなかったな。確か7連敗。『これはなんか攻め方はないか』ということで、よく高砂部屋に出稽古に行ったもんだよ。それでなんとか、年に1回くらいは勝てるようになったんだ」

 

“難敵” に初めて勝ったのが、8度めの対戦となる2005年九月場所。安美錦はこのころ、体重が120kg?130kgほどの小兵だった。全盛期の朝青龍からは、これを含めて金星を4個。それ以外にも、安美錦が小結のときに1勝、不戦勝でも1勝(ともに金星に含まれず)を挙げている。

 

「スピードがあってパワーもある。そしてバランス、反応が抜群によかった。たとえば、いなしたときの反応。普通の力士がひとつ反応する間に、朝青龍は2つ3つと反応してくる。

 

 あとはなんといっても、気迫を前面に出す気持ちの強さ。ちょっと、やんちゃな部分もあったけど(笑)。自分が持っている以上のパワーを本場所の土俵で出してくる。そうなったら手がつけられなかった。毎回どう攻略するか、練りに練っていたよ」

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