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前田健太の快投を支える早穂夫人「野菜たっぷり」手料理
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2016.06.08 14:00 最終更新日:2016.06.08 14:00
「ビデオで見る限りは不安だった。でも、どうだ。ケンタはいまのメジャーでもっともうまい投球をしているじゃないか」と、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(43)が日本からの新戦力に感嘆するのも無理はない。
快調なドジャース前田健太(28)は、指揮官のみならず、目の肥えたロスっ子たちからも信頼を得ている。本場での活躍には実力はもちろん、周囲のサポートが必要だ。前田のように既婚者なら、妻の存在が重要となる。
その点、早穂夫人(30)は、とくに食事面で大きな役割を果たしている。もともと前田は、選手にしては珍しく食事に無頓着だった。
2人がまだ交際中、早穂夫人は彼の冷蔵庫を見て愕然としたという。偏食家のため野菜は皆無。体重を増やすためにと、入っていたのはケーキだったからだ。
「これがアスリートの冷蔵庫なの!?」
一念発起した早穂夫人は一から勉強し、夫のために「アスリートフードマイスター」の資格を取得。
以来、前田家の食卓には野菜が多く並んだ。その日の体調や、登板日から逆算して考えられた料理が並ぶ。そのおかげで野菜嫌いだった前田は、いまでは小松菜などβ-カロテンを豊富に含む緑黄色野菜が“好物”に変わった。
基本は一汁三菜。試合で最高のパフォーマンスができるように、3日前からエネルギーを生み出す食事に変更。とくに前日は胃に負担がかからない低脂肪食にする。
そして、登板後は疲労回復に効果のあるイミダペプチドを含む鶏むね肉や、抗酸化作用が高いアスタキサンチンを含む鮭を出す。
ちなみにトレーニング期間は、不足がちな鉄分をたんぱく質とともに補える赤身の牛肉、マグロなどで、筋力アップのサポートを意識しているという。
異国の地でのサポートの苦心談を、同じくド軍で活躍した石井一久氏(42)の妻、木佐彩子さん(44)が語る。
「日米の文化の違いなんでしょうけど、メジャーの奥さんのなかには夕食を作らない人も多いんです。そんな時間があるなら『球場に来て応援しなさい』という考え(笑)。
でも、食事は重要。私はホームでの試合のときは毎回夕食を作っていました。ただ、大都会のロスでも日本食材を手に入れるのは大変。
アドバイスできるとすれば、食材店の店員さんと仲よくなること。たとえばお肉屋さんで『この豚ブロック、一晩凍らせてください。明日の朝来ますから、そこで薄く切って!』と頼むんです。米国には薄切りのお肉がありませんから。
でも、仲よくなるとやってくれる。日本だと『なにこの人!?』ってなるけど、米国は違います。図々しいくらいがちょうどいいかもしれません」
早穂夫人も、現在はロスのスーパー回りが日課となっている。栄養と工夫、愛情いっぱいの“家ごはん”で、前田の快進撃が続く。
(週刊FLASH 2016年5月10、17日号)