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イチロー引退に八村塁の大活躍…2019年スポーツの名場面!

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2019.12.14 06:00 最終更新日:2019.12.14 06:00

イチロー引退に八村塁の大活躍…2019年スポーツの名場面!

 

 多くのスポーツの話題で盛り上がった2019年。そのなかから、本誌が厳選した10大ニュースをご紹介しよう。まずは、スポーツライター青島健太氏の総評から。

 

「すごいことが起こったなと思うのは、バスケットボール、NBAの八村(塁)くんですね。まさか、日本人の選手がドラフト1巡目で指名されて、さらにいきなりシーズンで活躍、快進撃を始めるなんて、考えられなかった。

 

 陸上のサニブラウンくん、テニスの大坂(なおみ)さんも同じで、日本も国際化が進み、非常に素晴らしい身体能力と、日本人のメンタリティを併せ持ち、世界の最高の舞台で活躍している。ある種の隔世の感、新しい時代の幕開けの象徴だと思いますね」

 

 

 20代の「新しい時代を担うスターたち」の登場により、“時代の節目” が訪れることに。

 

「『節目をわかっていたのか』というタイミングで、イチローくんが引退した。多機能ハイスペックな彼のプレースタイルは、日本の文化の真髄。そんな姿に自分を重ねて観ていたから、老若男女問わず、彼に魅了されていたんだと思います。

 

 ラグビーも時代の節目を感じます。アジア代表でW杯に出場しても、まったく歯が立たなかった日本代表が、初の決勝トーナメント進出。

 

 なぜ彼らに強いシンパシーを感じたかというと、流行語大賞にも選ばれた『ONE TEAM』。タックルされ倒されながらも、誰かがフォローして攻撃に繋ぎトライを決める。逆境のなかで個々のハンデをチーム力ではね返すのが、日本のひとつのお家芸。ここが琴線にふれ、共感を呼んだのでしょう」

 

 一方ゴルフ界は、“彼女” の年だった。

 

「ハッピーをいちばん表現したのは、ゴルフの渋野(日向子)さん。初めてのメジャー大会で、ニコニコしながら初優勝するというのが痛快。本当に見事でした。女性のかわいらしさと強さを全世界に発信した。

 

 渋野さんがスポーツ紙の1面を飾ることが多いのは、オジサンたちも完全に彼女に魅了されているからでしょう(笑)」

 

 スポーツが、多様に観られ、楽しまれる時代になり、新しいプロスポーツも生まれた。

 

「日本の女子卓球は目覚ましい活躍をし、バドミントンは熾烈な五輪代表争いの真っ只中。どの競技にもメダル候補がいる来年の日本スポーツ界は、ますますおもしろくなると思います」

 

【本誌が選ぶ「2019年スポーツ10大ニュース+1」】※日程順

 

●東海大学「復路で逆転、悲願の箱根駅伝初優勝」/1月3日

 

 阪口竜平(22)、鬼塚翔太(22)、館澤亨次(22)、關颯人(22)ら “黄金世代” が入学したときから、優勝候補と目されながら、結果を出せなかった東海大。

 

 往路2位も8区でトップの東洋大を抜き去ると、大会記録を上回るタイムで初の総合優勝。3年生になった “黄金世代” が、大輪の花を咲かせ、彼らを育てた両角速監督(53)が宙を舞った。

 

●大坂なおみ(22)「全豪オープン初優勝で日本人初の世界ランク1位」/1月26日

 

 前年夏の全米オープンで、日本人初の4大大会優勝を果たした大坂。ともに初優勝、初の世界1位を懸けて、ペトラ・クビトバ(29・チェコ)と対戦し、7−6、5−7、6−4で撃破。4大大会を連続制覇し世界女王に。

 

 その後はコーチの交代もあり、現在の世界ランクは3位。

 

●イチロー(46)「観客釘づけの最後の勇姿」/3月21日

 

 東京ドームでおこなわれた、アスレチックスとの開幕第2戦終了後、現役引退を表明。途中交代でベンチに下がる際には、両球団から大きな拍手が起こった。そして再び、イチローがベンチから姿を現わすまで、ドームの観客はひとりも帰らなかった。

 

 深夜の85分間に及ぶ引退会見では、“イチロー節” が炸裂。日米通算4367安打を放ち、ユニホームを脱いだ。

 

●サニブラウン・ハキーム(20)「日本人2人目の9秒台、さらに記録更新!」/5月12日

 

 米大学南東地区選手権の男子100m決勝で、9秒 99を記録。桐生祥秀(23)に続き、日本人2人目の9秒台を達成。さらに6月8日の全米大学選手権の男子100メートル決勝で、9秒97の日本新記録を樹立した。米国に渡り実力を開花させた20歳の大器に、東京五輪への期待は高まる。

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