中学時代からケンカに明け暮れ、地元で負けなしと恐れられた朝倉未来は、その延長線で格闘技の世界へ入った。2018年8月にRIZINに初参戦して以降、5戦全勝という圧倒的な強さで注目を集めている。
――大晦日のRIZIN参戦が決まりました。
「ほんと急でしたね。もともとは弟(同じく総合格闘家の朝倉海)の試合が決まっていて、サポートに専念しようかと思っていたんです。でも対戦相手がケガして中止になったので、これは僕が出るしかないと。とにかく盛り上げたいなと思っています」
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――現在はユーチューバーとしても活動されています。なぜユーチューバーになろうと思ったんですか?
「2年ぐらい前からやりたい気持ちはあったんですが、格闘家として結果を残せていなかったので、我慢してました。4戦目のグスタボ戦で勝ったことが大きかったです。ここで負けていたらユーチューバーも始めていなかったと思います。周囲からは今さらかよって反対されましたが、自分の強みを出せれば必ず成功すると思っていました」
――今年開設したチャンネル登録者数はわずか半年で52万人を突破しました。勢いが止まりませんね!
「さすがに想像以上でした。企画の8割は僕が考えています。『街の喧嘩自慢と○○する』とか、『ぼったくりバーに行ってみる』とか。僕にしかできない企画が成功の要因だと思います。
最近はユーチューバーの方ですよね? って声をかけられることが多いですね(笑)。そこから格闘技のことを知ってもらえたらいいと思ってます」
――格闘技とユーチューバーはどちらが楽しいですか?
「どちらも楽しんでますよ。でも、正直いうと、格闘技が楽しいとは思わないですね。ケガもするし、減量もキツいので。試合なんて考えずに、スパーリングしているときが一番楽しいかもしれません。だけど、もうちょっとだけ続けてみようかなと思ってます」
――もうちょっとといいますと?
「30までかな。始める前からそう決めていたので。大晦日にテレビ中継されるような試合に出ることが目標だったので、もう達成しましたし。
あとは、他人が羨むようなお金を格闘技で稼ぐことかな。格闘技って命をかけている選手が多くて、他のスポーツより危険だと思うんです。
なのに格闘家は大きな収入を得ていないのが現実で、もっと多くの人に知ってもらって、格闘技の素晴らしさが広まればいいですね。そうすれば、人口も増えるだろうし、いい方向に進むと思います」
――最近、英語の勉強を始めたそうですね。
「日本にいると、英語を使う機会なんて、外国人選手と対戦したときの『サンキュー』ぐらいしかないから、必要ないと思ってました。だけど、最近、英語を教えたいという人に出会い、覚えて損はないなと軽い気持ちで始めました。
小学生より単語を知らない状態ですが、コツコツと勉強しています。YouTubeで外国人をナンパする企画をする予定なので、早く覚えたいですね」
――それで、外国人と恋に落ちて付き合ったり?
「いや、どうだろう。僕、ZARDの坂井泉さんのような清楚な方が好きなんです。主張が強い女性は苦手なんで、外国人は合わないかもしれません。承認欲求の強い女性とは、食事とかにも行きたくないです(笑)」
あさくらみくる
1992年7月15日生まれ 愛知県出身 中学時代から喧嘩に明け暮れ、路上の伝説との異名を持つ。喧嘩相手がいなくなりその延長線で格闘技の世界へ。2018年8月にRIZINに初参戦して以降、5戦全勝。また登録者52万を超える人気YouTuberでもある。12月31日の大晦日に行われる「RIZIN.20」へ出場
※朝倉未来氏は『東京オーディション(仮)』(TOKYO MX)の審査員を務め、英会話コーナー「ネイティブキャンプ」にゲスト出演予定