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英国リバプールでデビュー「南野拓実」のAKB48愛

スポーツ 投稿日:2020.01.17 06:00FLASH編集部

英国リバプールでデビュー「南野拓実」のAKB48愛

ゼッセル熊取では、日本代表の室屋成(左)とチームメイト

 

「お父さんは、『本人も、ああいう強豪チームで挑戦したいと言っていたのでよかったです』と、たいへん喜んでおられましたね。私も涙が出そうです。

 

 スタッフたちと、『うちのグラウンドから、リバプールに入団する選手が出るとは……』と、感慨深く話しました」

 

 

 こう語るのは、イングランド・プレミアリーグの「リバプールFC」に入団した南野拓実(24)を、小学生時代に指導していた、「ゼッセル熊取FC」の杉山恵三代表だ。

 

 南野が移籍した は、昨季の欧州王者で、2019年12月に、FIFAクラブワールドカップも制したばかり。いま、世界一のメガクラブだ。

 

「(前所属の)ザルツブルクで2年めのとき、帰国してチームに遊びに来てくれたんです。そのとき彼が言ってたのは、『ザルツブルクでスタメンを取って、中心選手になります』。そうすれば、『次へのステップアップに繋がっていく』と。

 

 4歳から、うちに通ってサッカーをやっていましたが、指導者から言われなくても黙々と練習してましたし、幼稚園が終わって練習が始まるまでの時間に、サッカーのビデオを見せていても、飽きて騒ぎだすほかの子に『お前ら静かにしろ!』なんて注意しながら、ずっと見てました」(杉山代表)

 

“ド真面目ぶり” は、大人になってからもこんなエピソードが。

 

「イケメン選手として話題にのぼることも多々。それに対し南野は、嫌悪感すら滲ませて、『なぜ実力を認めてくれないんだ。いつかは認めさせてやる』と言っていたほどだった」(サッカーライター)

 

 高校時代から指導した、「セレッソ大阪ユース」の藤野英明コーチも、当時の印象を語る。

 

「高校1年の開幕戦で、いきなりハットトリックを決めるなど、当時からプレーも規格外でしたが、いちばんの魅力はサッカーに対して大人っぽいところ。

 

 海外遠征でも外国人選手にまったくひるまないし、(相手の)国が変わって、人種が変わって、自分のプレーが変わるようじゃ、サッカーはできねえぜ』ということを、16歳のときには言ってました。

 

 トップチームに上がった19歳当時、南アフリカW杯の得点王でMVPのディエゴ・フォルランが来たんですが、拓実は練習中に『今のタイミングで俺にパス出せよ!』とフォルランに言ったんです。まわりの選手は気を遣って、彼にいいボールを出そう出そうとするなか、拓実は逆に『パスをくれ!』と。

 

『お前は何様だ』とフォルランはすごく怒ってました(笑)。取り組む姿勢とか、メンタルの強さはまわりとは全然違いましたね」

 

 藤野コーチが、ひとつ覚えていた、南野の「ピッチ外の顔」があった。

 

「学校の勉強は、あまりする子ではなかったです(笑)。サッカーを離れたら、いたって普通の子で、同年代の子たちとアイドルの話もしてました。15~16歳のころは、『AKB48』の大ファンだったんですよ。

 

 モナコなど海外遠征に行って練習に参加したときでも、日本からAKB48グッズを持っていって、外国人選手に渡して、コミュニケーションをとっていました」(藤野コーチ)

 

 海外でも “布教” するとは……。ハマったらとことんやる、がプレミア級の天才を生んだのだ。


(週刊FLASH 2020年1月28日号)

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