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33歳で優勝「徳勝龍」生後6カ月で体重10kgに親がたまげた
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2020.02.06 06:00 最終更新日:2020.02.06 06:00
大相撲初場所で、劇的な「幕尻優勝」を飾った徳勝龍(33)。千秋楽から一夜明けた1月27日、会見で「生んで育ててもらって、それが当たり前とは思っていない。感謝の気持ちを忘れずにやりたい」と両親への感謝を述べた。
「本当に『たくましく育ってほしい』という思いでした。生まれたときの体重は3860g。でも、成長がとても早くて、生後6カ月には10kgを超えていたんです」
そう語るのは、徳勝龍の母・青木えみ子さん(57)だ。父・順次さん(73)との間に生まれた幼子の成長ぶりには、当時から驚かされていた。
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「小さいころから、明るくて、ひょうきんな子で、いつも人を笑わせていました。甘えん坊で、すぐ人の膝の上に座ってくるんです。3歳ぐらいまで、座ってきましたが、そのころはもう20kgくらい。重かったです(笑)」
その後も順調に体が大きくなり、小学6年生で体重は100kgを超えた。角界では、苦節11年で幕内最高優勝を掴んだ “遅咲きの男” だが、子供のころの成長は、とんでもない早熟だったのだ。
相撲との出会いは、小学校4年生のわんぱく相撲だった。中学生のころには、朝青龍などを輩出した名門・明徳義塾高校の合宿に参加。その縁もあり、高校は明徳義塾に越境入学した。
だが、徳勝龍本人が「どうしてもやりたい」と熱望していたのは、相撲ではなく野球だったという。
「野球は小学校2年で始めて、捕手でした。体が大きいので、肩は強い。でも打撃は、パワーはあるけどアウトかホームランかというタイプ。だって、ゴロを打っても走れませんから(笑)」(えみ子さん)
元球児の心がうずいたのか、優勝後、徳勝龍は「阪神ファンで、捕手だったので、(始球式ではなく)“捕球式” をやりたい」と志願。えみ子さんも「藤浪(晋太郎)投手の球を受けてほしい」と期待する。
来場所、ほかの力士たちからマークされる徳勝龍だが、えみ子さんが愛息の意外な “弱点” を教えてくれた。
「大きい体をしていますが、小さいころから虫が苦手なんですよ。それも、蟻ですら嫌がっていて、『怖い、怖い』と言いながら踏んづけてしまう(苦笑)。虫が怖いのは、今もだと思います」
土俵の上に蟻だなんて、“あり” 得ない展開にならなければ、来場所も優勝争いができるかも。以下の関連リンクでは、徳勝龍の半生を写真とともにプレイバックする。
(週刊FLASH 2020年2月18日号)